【コンチネンタル TechRide】V2Xモジュールでできること

自動車 テクノロジー ITS
【コンチネンタル TechRide】V2Xモジュールでできること
【コンチネンタル TechRide】V2Xモジュールでできること 全 5 枚 拡大写真

一般道や交差点での自動運転を実現させようと考えると、おそらく現在のカメラやLIDARのようなセンサー情報の画像処理や機械学習によるアルゴリズムでは限界がある。一番の問題は、カメラやレーザー/レーダーでは「見えない」先の情報だ。

この問題には、V2X(Vehicle to Vehicle、Vehicle to Infrastructureなど)が対応する。車どうし、または車とITSスポットなどが、現在位置や進行方向、車の状態などの情報を交換しあい、カメラやレーザーが届かない範囲の状況を把握することで、衝突事故や緊急車両への対応を行うものだ。

コンチネンタルはV2Xのための通信モジュールを開発している。通信方式は国際的に規格化が進んでいるIEEE 802.11pを利用し、およそ500メートル圏内の相手と通信できる。位置情報はGPSを利用するが、一般的なGPS受信機は測位誤差を補正する必要がある。カーナビなどは、地図情報を利用して道路をトレースするようにしているが、コンチネンタルのV2X製品では地図情報を利用しないので、車速、各種加速度センサー、舵角情報などを利用する独アルゴリズムで補正している。

現在V2Xで想定されるアプリケーションは、交差点支援、対向車左折時支援(左側通行では右折時支援)、急ブレーキ支援、前方衝突警報、故障車警報、緊急車両警報だ。目視できない対向車、接近車両、停止車両を検知したり、カーブの先などの事故や故障車を検知したりするのにV2Xは有効だ。あるいは、歩行者との通信によって、交通弱者保護といった応用例も考えられている。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  2. 人気のゴミ収集車モチーフも、車好きキッズ向けスニーカー「IFME のりものシリーズ」新登場
  3. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  4. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  5. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る