【スーパーフォーミュラ 第6戦】不運も跳ね除ける圧倒的な速さ…関口雄飛が2勝目達成

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スーパーフォーミュラ第6戦SUGOを制した#20 関口雄飛。
スーパーフォーミュラ第6戦SUGOを制した#20 関口雄飛。 全 16 枚 拡大写真

全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)第6戦の決勝レースが25日、宮城県のスポーツランドSUGOで行なわれ、ポール発進の関口雄飛がセーフティカー出動時の不運も跳ね除ける圧倒的な速さで優勝、シーズン2勝目を挙げてポイントリーダーとなった。

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夏のような暑さのなかでの68周、250kmのレースは、さながら“関口劇場”の様相であった。今季2度目のポールポジション発進からトップをキープしてスタートした#20 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/トヨタ)は、まず10周目頃までに2番手以降を約10秒引き離す。

後続が序盤でこれだけ離れた一因には、3番グリッド発進からスタートで2番手に浮上した#37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ)が、3速ギヤを失ってポジションを落とすという出来事が5~6周目に発生していたことも含まれるが、その後で2~3番手となった#40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)、#64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING/ホンダ)らに対して圧倒的なまでのペース差を#20 関口が有していたことは事実である。

ところが、そんな関口の快走の前に、思わぬ不運が降りかかってきた。

僚友の#19 J-P. デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/トヨタ)のコースオフ~ストップにより、セーフティカー(SC)が導入されたのだが、このタイミングが関口にとっては最悪。SCを好機に給油ピットインするマシンが多いなか、結果的に彼だけが給油ピットインを残した状態でリードを帳消しにされて先頭キープ、という形勢になってしまったのだ。

「あのタイミングはおかしい。納得いかないです」とレース後に振り返った関口だが、こうなった以上はもう一度やり直すしかない。燃料タンクがカラに近づくまでプッシュし続けて、もう一度リードを広げてからピットインするしか手はない。

大半のマシンが給油時にタイヤ交換はしていなかったので、その面での条件は一緒。車重的には、まだ給油していない関口の方が後続各車より少し軽いが、ラップタイムが1分そこそこのコースで1周1秒ほどは皆より速く走らなければ勝てない、そういう状況に関口は追い込まれてしまったのだ。

だが、ここからが関口の真骨頂だった。「死ぬ気でプッシュしました」とは、いかにも彼らしいコメントだが、SC撤収後、単独の2番手となった#64 大祐をまさに1周1秒ペースで引き離し、しっかりマージンを築いてから55周目にピットイン、見事にトップでコース復帰し、ぶっちぎり×2回という実にエモーショナルな勝ち方で今季2度目のポール・トゥ・ウインを飾った。

「クルマもドライバーもすべて決まっていたからだと思います」と、他を圧するペースの理由を語る関口。一方で、チームを率いる“元祖日本一速い男”にして“闘将”星野一義監督や、チームの統括役である高橋紳一郎ファクトリーマネージャーらは、もちろんセットアップが良かったことは前提としつつも、今回の勝利は関口というドライバーの力による勝利、である旨を強調した。

「驚異的だね。4輪パワースライドさせながら走っていたから。(関口の)あの体力と集中力は凄いよ」(星野監督談)

今季最初の2勝目達成者となった関口は、ポイントリーダーに再浮上。最終戦鈴鹿では、12人に数字上の可能性が残る(手元計算)大混戦の王座争いに終止符を打ってルーキーイヤーでの王座獲得、これを狙うこととなった。

決勝2位は#64 大祐。父である日本人初代フルタイムF1ドライバーの中嶋悟監督のチームで走る大祐(一貴の弟)は、チームともども近年は厳しい戦況にあったが、今季は開幕前のテストから上位のスピードを発揮。それがなかなか結果に結びつかないレースが続いていたが、今回、見事にシーズン初表彰台を獲得している。

3位は#40 野尻。4位には3速なしの苦しい状態ながら#37 一貴が入った。彼が完調で、大祐と野尻の前を走り続けていたらレース展開は違ったものになっていた可能性もあるが、一貴&A. ロッテラー(#36)のTOM'S勢には結局流れが向かず、4-5フィニッシュに終わっている。

6~8位の入賞者は以下の通り。

6位 #41 S. バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)
7位 #34 小暮卓史(DRAGO CORSE/ホンダ)
8位 #3 J. ロシター(KONDO RACING/トヨタ)

予選でピットロードにて他車に2度も接触される不運があり14番グリッド発進だった#8 小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS/トヨタ)は、好スタートから上位進出の可能性も感じさせるレースを披露。だが、SC明けのリスタート時に#41 バンドーンを抜こうしてオーバーラン、ここでポジションを落とすこととなり、最終的には17位だった。ただ、「スタートも良かったですし、いい兆しは出てきています」と本人も上昇機運を実感しており、ポイント的に彼はタイトル圏外となったが、最終戦をかき回す活躍を期待したいところだ。

その最終戦の舞台は、三重県の鈴鹿サーキット。2レース制での開催で、最終戦ボーナスを含め最大18点のドライバーズポイントを獲得できるチャンスがある。王座争いを制するのは関口か、それとも彼を追う面々の誰かか。最終戦鈴鹿は10月29~30日に開催される。

《遠藤俊幸》

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