【ハノーバーモーターショー 16】ブレンボの中型・大型トラック用自動ブレーキシステム

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ハノーバーモーターショー 16:ブレンボブース
ハノーバーモーターショー 16:ブレンボブース 全 10 枚 拡大写真

ハノーバーモーターショーはバス、トラックなど商用車専門のイベンドだが、ブレンボもブースを出して、同社の大型車用のディスクブレーキや自動パーキングブレーキシステムなどを展示していた。

【画像全10枚】

ブレンボのブレーキは、国内では高級乗用車、高性能スポーツ車のブレーキが有名だが、商用バンから積載総重量16トン以上の大型トラックのブレーキも提供している。このクラス向けのディスクローターは独自のピラー・ベンティング構造(特許取得)により重量級トラックの制動力を確保する。

高性能のディスクブレーキは、ディスクローターの冷却のためディスクのフチに沿って通風孔が開けてある。ブレンボは内部の換気効率をよくするため多数の支柱を配置している。対応するキャリパーはデュアルピストンで通常のフローティングタイプとなるが、重さが36Kgにもなる。

ディスクブレーキとしてはオーソドックスな構成だが、逆にシンプルにブレーキの基本性能を追求する信頼性を損なわず性能を高める形だ。同時に先進技術システムの開発も行っている。ADASでの制御に対応する自動ブレーキユニットがそれだ。ブレンボのロゴが入った赤い専用コントローラ(BCU)と、ワイヤー制御されるブレーキ用の油圧ポンプによって構成され、アクセル、もしくはADASからの信号により、踏力を制御する。もちろん、ディスクキャリパーごとに制御が可能なため、ABS、EBS、オートクルーズ、自動パーキングブレーキ、坂道発進支援などの各種ADAS機能も実現する。また、パッドの消耗などをモニタリングすることも可能だ。

油圧アクチュエーターは、ディスクのフルロックまで180ミリ秒以下を保証し、電源は12V、24V、48Vに対応するのでEVでの利用も可能だ。

トラックやバン向けのブレンボブレーキは、OEMでの供給がメインとなるため、アフターマーケットでは目立たないが、グローバルではIVECOのトラックなどに装着されている。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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