【マツダ CX-9 海外試乗】新型ターボ「SKYACTIV-G 2.5T」は扱いやすさ重視

試乗記 輸入車
マツダ CX-9
マツダ CX-9 全 12 枚 拡大写真

アメリカ市場では3列シートのミッドサイズSUVはミニバンに代わるファミリーカーの代表ともいえる存在で、自動車メーカー各社はこぞって力を入れている。マツダ『CX-9』もこのカテゴリーのクルマで、今夏10年ぶりにフルモデルチェンジ。北米で発売されたばかりのこの新型、2代目CX-9に試乗する機会を得た。

【画像全12枚】

ミッドサイズとはいえCX-9は全長5065mm、全幅1930mm、全高1728mm、ホイールベース2870mmの体躯で、マツダの現行ラインナップでも最大のボディサイズ。ライバルに見劣りしない堂々としたブロポーションで、車格でいうと北米マツダのフラッグシップモデルだ。

フロントとリアから眺める造形は4輪がどっしりと踏ん張るような恰好の台形で、前後方向には伸びやかな直線基調のボディラインが用いられている。先代に比べてフロントグリルがより大きくなっているのも印象的だ。インテリアの質感も高く、特に最上級グレードの「シグネチャー」に用いられるセンターコンソールのウッドパネルは、本物のローズウッドを職人が手作業で仕上げたもの。シートには上質なナッパレザーが採用され、本物のアルミ素材を用いたトリムなどなど…随所に「本物の拘り」がうかがえる仕上がりだ。

マツダコネクトのインフォテイメントシステムは、7インチ又は8インチのディスプレイ。ヘッドアップディスプレイはマツダとしては初めてフロントガラスに投影されるタイプへと進化している。

パワーユニットは初代が3.7リットル(初年度の2007年のみ3.5リットル)V6エンジンを搭載していたのに対し、2代目は新開発の2.5リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンの「SKYACTIV-G 2.5T」を全グレードに採用。変速機は6速ATで駆動方式はFFもしくはi-ACTIV AWDを選ぶことができる。

新たに採用された「マツダ・ダイナミック・プレッシャー・ターボ」は排気タービンへの経路に可変バルブを設け、低回転域でも排気速度を上げ、過給圧を素早くあげられるもので、1500rpm以下では通常のツインスクロールターボチャージャーよりも20~25%程レスポンスが向上している。最高出力は250ps/5000rpmながら最大トルクは42.8kgm/2000rpmと、低速域からトルクフルで非常に扱いやすい設定になっている。アメリカではフリーウェイへの進入路やインターセクションでの加速などが日常的に求められることもあって、高回転でのパワーよりも中低回転域でのトルクは重要なのだ。

実際に一般道を走ってみたが、アクセルレスポンスも素早く、2トン近い車重にもかかわらず実用回転領域の2000rpmから3000rpmでは既存のV6エンジンよりも気持ちの良い加速性能を体感できた。また、ロードノイズやウィンドノイズが抑えられ、NVHがかなり改善されていることも特筆したいポイントだ。遮音材や安全装備の追加に対して、エンジンと車体の軽量化を図ったことでFFモデルで90kg、AWDモデルで130kgの軽量化も実現させている。

先代以上のプレミアム感の高い質感と扱いやすい新型ターボエンジンのパッケージング。サイズ的に日本国内導入は無さそうだが、アメリカで乗るならば自信を持ってお薦めできる一台だ。

《ケニー中嶋》

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