【ボルボ XC90 T8 試乗】非凡な加速性能と、絶大な安心感…片岡英明

試乗記 輸入車
ボルボ XC90 T8
ボルボ XC90 T8 全 8 枚 拡大写真

ボルボのフラッグシップであるXC90は、モデルチェンジを機に新世代の2.0リットル直列4気筒DOHCターボを搭載した。これにスーパーチャージャーを加え、ツイン過給を行う「T6」も設定している。さらに上を行くのがイメージリーダーの「T8」だ。

【画像全8枚】

T6のツインエンジンにモーターを組み合わせ、ボルボ初のプラグインハイブリッドとしたT8。フロントには320psのガソリンエンジン、リアアクスルには出力34kW(46ps)/160Nmの電気モーターを配した4WDである。LG製のリチウムイオンバッテリーの容量は9.2kWhだ。3時間ほど充電すれば35.4kmEV走行できる。

走行モードは6種類あり、ピュアモードでは125km/hの速度までモーター走行が可能だ。バッテリーが元気なら高速道路でもEV走行でき、静粛性は群を抜いて高い。アクセルを大きく踏み込むとエンジンがかかる。が、丁寧なアクセルワークを心がければ快適なEV走行を楽しめた。アクセルをオフにしても滑るように走り、なかなかスピードが落ちない。

車重は2.3トンを超えるが、加速性能は非凡だ。パワーモードやハイブリッドモードではモーターとツイン過給の三重奏になり、冴えた加速を見せつける。ちなみにEV走行の航続距離は、夏の街中が舞台だと20kmに届かない。ライバルと較べて少なめなので、もう少し延ばしたいところだ。

初期モデルは、サスペンションのダンピング不足とブレーキの利き具合にクセがあるのが気になった。が、17年モデルはサスペンションの動きがよくなり、しなやかな乗り味だ。荒れた路面でも不快な突き上げや揺れが減り、上質感が増した。いなし方が上手になっている。また、ブレーキも頼りなさがなくなった。重量ボディを安心して停止させられる出来映えになっている。

ボルボXC90は、運転しながらクルマに話しかけることで各種の先進機能をコントロールできるし、タッチディスプレイも大きく直感的に操作できるなど、使い勝手がいい。また、自慢の運転支援システムは、最新のものとなっている。夜間でも歩行者や自転車に乗っている人を検知するし、自動ブレーキなどの装備は慣れない人でも使えてしまうのがいい。制御もさらに緻密になったから絶大な安心感があった。また、発売されているPHVのなかで唯一、7人が乗れるのも魅力のひとつだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

片岡英明│モータージャーナリスト
自動車専門誌の編集者を経てフリーのモータージャーナリストに。新車からクラシックカーまで、年代、ジャンルを問わず幅広く執筆を手掛け、EVや燃料電池自動車など、次世代の乗り物に関する造詣も深い。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員

《片岡英明》

片岡英明

片岡英明│モータージャーナリスト 自動車専門誌の編集者を経てフリーのモータージャーナリストに。新車からクラシックカーまで、年代、ジャンルを問わず幅広く執筆を手掛け、EVや燃料電池自動車など、次世代の乗り物に関する造詣も深い。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

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