富士重工業は、10月12~15日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「2016年国際航空宇宙展」に出展すると発表した。
今回、「新たな価値を創造し続けるグローバルキープレーヤー」をテーマに、米国のベル・ヘリコプター・テキストロンと共同開発している、防衛省向け「UH-X」と、UH-Xのプラットフォームとなる「412EPI発展型機」の40%スケールの大型模型を展示する。412EPI 発展型機は「SUBARU」を想起させるブルーをベースとしたカラーリングの特別仕様とする。
ブースでは、ゾーンごとに航空宇宙カンパニーの手掛ける完成機や旅客機の大型構造物などについても紹介する。
180インチのマルチディスプレイを背景に、「RPH-X」をはじめとする無人機3種類の20%スケール模型を展示する。全天候型で長時間飛行可能な無人機を紹介する。戦闘ヘリ「AH-64D」、初等練習機「T-7」など、航空宇宙カンパニーが手掛けている完成機を模型やグラフィックで紹介する。
旅客機ゾーンでは、ボーイングと共同開発した「B787」中央翼の大型グラッフィックを壁面に提示し、その大きさを体感してもらう。中央翼の複雑なインタフェースをわかりやすく説明する10%スケルトンモデルを展示し、中央翼の位置や構造とその重要性を解説する。787中央翼の製造の流れと各工程にちりばめられたものづくりの工夫を動画で紹介する。
革新技術ゾーンは、航空部門として取り組んでいるアクティブセイフティ、パッシブセイフティ、フェールセーフ・コントロールといった飛行安全に関する革新技術を展示、プレゼンなどで紹介する。
富士重は、2017年4月に「SUBARU」へ社名変更する予定だが、航空宇宙カンパニーで最も反対する声が多かった。このため、会場では「SUBARU」をアピールし、今後も技術をさらに磨き、世界の航空機産業に確固たる地位を築くことを示すとしている。