【BMW i3 改良新型】静粛性、加速力、ワンペダルドライブ

自動車 ニューモデル 新型車
BMW i3
BMW i3 全 8 枚 拡大写真

BMW『i3』が大容量バッテリー搭載により航続距離を大幅に増加し、新型となった。i3のプロダクトハイライトは静粛性、加速力、ワンペダルドライブの3つが挙げられる。

i3は、エネルギー密度を高めることでバッテリーサイズを変えることなく33kWhの新開発リチウムイオンバッテリーを搭載。航続距離を従来モデルから70%アップの390km(JC08モード)を実現した。

そもそも i3のプロダクトハイライトは何か。BMWジャパンBMWブランド・マネジメントプロダクト・マーケティングの生野逸臣氏はまず静粛性を挙げる。「(電気自動車なので)エンジン音がなく静かである。また、音が少ないということは環境にとってもドライバーにとっても良いことだ。さらにはエンジンが動くことによる振動もない」と話す。

また、動力が電気モーターであることの最大の特徴ともいえる抜群の加速力もある。「電気モーターは発進時から最大トルクを発揮するため、エンジン車とは比べものにならないほどの加速力だ。これは追い越し時など瞬間的に加速したいシーンで非常に役立つ」という。

最後はi3の最大の革新ポイントでもあるワンペダルドライブだ。i3は走行時にアクセルペダルから足を離すと強い回生ブレーキがかかるように設計されている。これは、「アクセルペダルの踏み込み量の調整で加速、停止が出来るようにするためだ。これにより、アクセルペダルとブレーキペダルを踏み替える必要がなくなるので、運転時の疲労が格段に軽減される」。その結果、「これまでのクルマから乗り換えたドライバーは、最初こそ戸惑うようだが一度慣れると非常に便利でほかのクルマには戻れないというコメントももらっている」と生野氏。

これら以外にも街中を走ることが多いことを想定し、高めのドライビングポジションや、レンジエクステンダーなども特徴的だ。

特にこのレンジエクステンダーは、647ccのガソリンエンジンをリアに搭載。このエンジンは充電のみに利用される。生野氏によるとレンジエクステンダーは単に航続距離を伸ばすというメリット以外に、「2つの選択肢を持つことが出来る」という。つまり、既存のインフラであるガソリンを使えるようにすることで、充電して走る以外に、給油して走るという選択肢が持てるのだ。これは、「出先によっては充電スタンドがない、あるいはガソリンスタンドがないという状況が起こりうる。その時でもどちらか片方あれば対応できるので、ドライバーの長距離ドライブに関する心配はより少なくなる」とし、これは、「二輪用の小型エンジンを持っているBMWだからこそ出来るスマートソリューションだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
  5. 新型ダイハツ『ムーヴ』用エントリー車高調が早くも登場! タナベ「サステックプロCR」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る