自動運転「17年度から公道での大規模実証実験」…SIPシンポジウム

自動車 テクノロジー ITS
自動走行システムのプログラムダイレクターを務めるトヨタ自動車 葛巻清吾 CSTO補佐
自動走行システムのプログラムダイレクターを務めるトヨタ自動車 葛巻清吾 CSTO補佐 全 7 枚 拡大写真

政府が推進する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)のシンポジウムが10月4日、都内で開催され、世界を先導し、日本再生の鍵を握る11のプロジェクトの進捗状況や成果などが報告された。

このうち自動走行システムのプログラムダイレクター(PD)を務めるトヨタ自動車の葛巻清吾CSTO(チーフ・セーフティ・テクノロジー・オフィサー)補佐は、6月に三菱電機やゼンリン、さらには国内自動車メーカー9社などが共同出資して設立したダイナミックマップ基盤企画会社を通じて、自動走行システムの実現のカギとなる高精度3次元地図(ダイナミックマップ)の作成を加速させるとともに2017年度からは公道での大規模実証実験を開始する方針を示した。

葛巻PDは「SIPの自動走行システムは車の開発はしない。車の開発は自動車メーカー各社が競争し合ってやっていく。それに対してSIPは、デジタルインフラなど環境を整備していく形で補完していく。2020年度までにハイエンドな準自動走行システム、いわゆるレベル2の実用化を後押しする。さらには、その先にある一般道での自動走行システムの実現に向けて何を行うべきかの優先順位を明確化していくことを行っていく」とSIPでの役割を説明。

その上で「6月にSIPの今までの成果に基づいて、ダイナミックマップ基盤企画会社を立ち上げた。これの目的は、これまで自動走行の鍵となるダイナミックマップの研究開発をやってきたが、2020年までに完成させるには時間がないということで、データの制御を早く始めるために立ち上げた」と述べた。

また「2017年度から約1年半、公道での大規模実証実験を行うべく企画を練っている」ことを明らかにした。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る