また新たなる伝説に…ハーレーV-ROD&Sシリーズが販売終了へ

モーターサイクル 企業動向
FXDLS ローライダーS
FXDLS ローライダーS 全 25 枚 拡大写真

ハーレーダビッドソンジャパンは、『V-ROD』および『Sシリーズ3機種』が、2016年生産分で販売を終了することを発表した。

V-RODは2002年に登場した水冷Vツインを搭載したモデル。1994年からレーシングシーンで活躍した「VR1000」をベースに、公道向けモデルとしてポルシェと共同開発された。ハーレーといえば空冷VツインOHVエンジンというイメージを覆し、唯一の水冷DOHCエンジンを搭載。登場時は次世代のハーレーとして、世界中のバイクファンから注目を浴びた。

2008年モデルで1131ccだった排気量を1246ccに拡大。サーキットからフィードバックされたスリッパークラッチなど、先進的な技術が惜しみなく投入された。

最終となる2017年モデルでは「ナイトロッドスペシャル」と「V-RODマッスル」の2機種をラインナップ。いずれもドラッグレーサーから受け継ぐロー&ロングの車体に、パワフルな水冷60度Vツインエンジンを搭載し、強烈な加速が味わえるのが大きな魅力となっている。

また、全世界で大ヒット中で入手困難となっている「Sシリーズ」3機種もまた、2016年生産分で終了してしまう。

Sシリーズは『ローライダーS』『ファットボーイS』『ソフテイルスリムS』の3モデルがあり、通常の1689ccエンジンからスープアップした1801ccエンジンを積み、オートクルーズコントロールを採用するなど装備をより充実させた上級仕様車。発売と同時に予約が殺到し、プレミアムモデルとして認識されてきた。V-ROD、そしてSシリーズ3機種いずれも今後、レアモデルとして扱われていくことが予想される。

なお、ハーレーダビッドソンジャパンの担当者によると「ローライダーSに関しては今期優先的に在庫を確保していきたい」とのこと。全国のHDJディーラーにて手に入れることも可能だという。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
  5. 585万円で発売の軽キャンピングカーに注目…7月の新型車ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る