DPA(ディーパ:一般社団法人ドローン操縦士協会)の発足発表会が10月6日に都内で行われた。産業用ドローンの発展や研究開発、そしてパイロットの育成に力をいれる同協会は、日本で初めてドローンの認定資格を創設した。そのベースとなる三級の中身を見ていきたい。
今回創設されたのは「ドローン操縦士回転翼三級」。ドローン初心者が対象で、操縦時間など受講に必要な要件や資格は特にない。
「小型無人機を安全に飛行させるために必要な基礎知識」と「小型無人機を安全に操縦する基本技術」が大まかな認定内容となる。試験は「DPAもしくは特別会員(ドローンスクール認定校)」が実施し、DPAが認定証を発行する。自動車教習に例えれば、ドローンスクールが教習所で、DPAが免許を発行する警察機関というところだ。
資格を経るための要請カリキュラム、いわば"教習"は学科と実技の2つ。実際の航空機パイロットとまではいかないが、航空工学や操縦、航空気象、通信、関連法規を学び、屋内と屋外における目視内での基本操作などの実技を受講する。
カリキュラムを終了したら、学科と実技両方の試験を受験し(カリキュラムを行っているスクールなどが主に実施)、学科で正答率60%以上、実技はDPA公認インストラクターの判断で合否が決まる。これら双方が合格基準を超えれば、「ドローン操縦士回転翼三級修了証」が発行、つまり資格認定となる。
ちなみにこの資格は民間資格であるため、特別な罰則規定などは今の所なく、あくまで事業用にドローンを使用する場合を目的としたもので、ホビーとしてのドローン遊びを規制するものではない。