【国際航空宇宙展16】途中無補給で4haを農薬散布---ヤマハの無人ヘリ[事前]

航空 企業動向
フェーザー R(32L液剤タンク装着モデル例)
フェーザー R(32L液剤タンク装着モデル例) 全 3 枚 拡大写真

ヤマハ発動機は、無人航空機(ドローン)の農業向けハイエンドモデルとなる産業用無人ヘリコプター『フェーザー R』を開発し、11月から発売すると発表した。

現行「フェーザー」に搭載している水平対向2気筒・FIエンジンの出力を向上した。圧縮比アップ、排気管径拡大によって同一最大出力発生回転数ながら出力を19.1kWから20.6kWへとアップした。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の技術指導を踏まえ3D翼形状のテールローターを設計した。空力特性の改善によりフライト時のエネルギーロスを低減する。

液剤散布用タンクは、現行フェーザーの24リットルに対して、同社産業用無人ヘリコプターで最大となる32リットルとし、薬剤と燃料無補給で4haの農薬散布を可能とし、散布作業の効率化・省力化を図れる。

また、総務省の周波数割当表の改正に対応し、操縦用無線周波数を10波に拡張、混信を回避する。

フェーザー Rは、10月12日から15日まで東京ビッグサイトで開催される「2016 年国際航空宇宙展」に出展する。

《レスポンス編集部》

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