トヨタ プリウス PHV 新型、換算燃費は56km/リットル…米国最高

エコカー 燃費
トヨタ プリウスPHV 新型(米国名:プリウス プライム)
トヨタ プリウスPHV 新型(米国名:プリウス プライム) 全 3 枚 拡大写真

トヨタ自動車の米国法人、米国トヨタ販売は10月上旬、新型『プリウスPHV』(米国名:『プリウス プライム』)の燃費性能を公表した。

新型プリウスPHVは2016年3月、米国で開催されたニューヨークモーターショー16でワールドプレミア。PHVパワートレインは、新型『プリウス』用がベース。エンジンは1.8リットル直列4気筒ガソリン。米国仕様の場合、最大出力98ps/5200rpm、最大トルク14.5kgm/3600rpmを発生する。

モーターは2個搭載されており、ひとつが最大出力72ps、最大トルク16.6kgm、もうひとつが最大出力31ps、最大トルク4.1kgmを引き出す。新型の特徴は、エンジンと動力分割機構の間に、新たにワンウェイクラッチを採用した点。従来のハイブリッドシステムでは、発電機としてのみ使用していたモーターを、走行用モーターとしても利用するデュアルモータードライブシステムとした。

従来の走行用モーターと合わせ、二つのモーターで走行することを可能とし、EVモード走行時の力強い走りを実現するとともに、日常使用時のモーター走行領域を拡大した。これにより、EV走行距離の拡大や電力消費率の向上など、PHVならではの性能を大幅に進化させた。さらに、二次電池のリチウムイオンバッテリーの小型軽量化、大容量化により、先代を大幅に上回るEVモード航続距離を実現した。

米国トヨタ販売は今回、新型プリウスPHVの燃費性能を公表。米国EPA予想の換算燃費(PHVやEVなど電動パワートレイン車に適用)を133MPGe(約56km/リットル)、EVモードの予想航続可能距離を最大およそ40kmと発表した。米国トヨタ販売は、「米国市場で最も燃費性能に優れる」と、自信を示している。

《森脇稔》

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