【国際航空宇宙展16】価格は11億円…川崎重工、最新の高性能多用途双発ヘリを披露

航空 企業動向
川崎重工業の高性能多用途双発ヘリコプター「BK117 D-2」
川崎重工業の高性能多用途双発ヘリコプター「BK117 D-2」 全 5 枚 拡大写真

川崎重工業は「国際航空宇宙展2016」に発売したばかりの高性能多用途双発ヘリコプター「BK117 D-2」を披露した。実機の展示とあって、その周りには多くに来場者が集まり、説明員の話を熱心に聞く姿が目立った。

同ヘリは川崎重工と独エアバス・ヘリコプターズ社が共同開発したもので、「川崎重工がエンジン、ローター、トランスミッションと胴体の後ろの部分を担当した」(同社関係者)という。

実は両社の共同開発がスタートしたのは1977年からで、今回の最新モデルはシリーズとして8世代目となる。大幅な性能向上とパイロットのワークロードの軽減を実現した画期的なヘリとのことだ。

搭載エンジンをコンピュータ制御方式の新型エンジンに変更し、併せてエンジン動力をメインローターに伝えるギアボックスの技術向上を行った。これにより、ホバリング状態を前モデルの5分間から30分間に延長することができた。

この裏には日本のユーザーからの「連続して人命救助を行うには5分間では足りない」との要望があり、川崎重工はそれに応えたのだった。

主要諸元については以下の通り。全長13.64m、全幅1.73m(胴体)、全高3.95m、重量3700kg、定員10名、最高速度約267km/h、航続距離約740km。

「販売については、日本を含めたアジアを川崎重工が担当し、欧米をエアバス社が担当して『H145』として販売します」と同社関係者。価格はオプションの装備によって大きく変わるが、標準装備のモデルで11億円ほどになるそうだ。

《山田清志》

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