日産 ゴーン社長「競争力のない取引先はアライアンスに対してビジネスを失う」

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日産自動車のカルロス・ゴーン社長
日産自動車のカルロス・ゴーン社長 全 1 枚 拡大写真

日産自動車のカルロス・ゴーン社長は10月20日、三菱自動車の益子修会長兼社長と共同で会見に臨んだ45分後、同じ会場で単独会見を行った。その中で、三菱自動車のサプライヤーについて聞かれ、次のように答えた。

「水島工場であれ、追浜工場であれ、栃木工場であれ、北米、欧州であれ、競争力のない取引先はアライアンスに対してのビジネスを失う。トップレベルで競争するには、競争力のないサプライヤーとはビジネスができないからです」

さらにこう付け加える。「三菱自動車のすべてのサプライヤーを歓迎します。ただ、能力がなければなりません。競争力のあるサプライヤーにとっては朗報でしょう。そうでないサプライヤーにとっては、そうではないかもしれません」

ゴーン氏は三菱自動車のサプライヤーに対しても、日産で行ってきたことを踏襲する。ゴーン氏は1999年、最高執行責任者に就任するや否や、系列メーカーとの取引関係を大幅に見直し、コスト重視で選別した。そのほか、子会社の統廃合や資産の売却など次々とリストラを断行、短期間で黒字転換を果たした。

今回の三菱自動車の場合でも、多くのサプライヤーが切られる可能性がある。ただ、ゴーン氏は「苦境に陥っているサプライヤーのサポートもしていく」とも述べている。これはサプライチェーンを守るためだ。

三菱自動車のサプライヤーとして生き残るためには、コストはもちろんのこと、技術力も重要で、自社にしかできない技術を持っておくことが必要と言える。すでに、岡山県の部品メーカーの間では不安が広がっているようだ。

《山田清志》

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