東武鉄道は10月27日、2017年春に同社で26年ぶりにデビューする新型特急車両『500系』の愛称を『Revaty』(リバティ)に決定するとともに運転概要を発表した。会津鉄道や野岩鉄道との相互直通運転を行うとともに、大宮~運河間の運行も新設される。
導入されるのは中長距離路線の「特急リバティけごん」(浅草~東武日光)、「特急リバティきぬ」(浅草~新藤原)、「特急リバティりょうもう」(浅草~館林)、「特急リバティ会津」(浅草~会津鉄道会津線(野岩鉄道経由)会津田島)と、近距離路線の「特急スカイツリーライナー」(浅草~春日部)、「特急アーバンパークライナー」(浅草~大宮/野田市)、「特急アーバンパークライナー」(大宮~運河)の計7路線。
リバティは、3両固定編成を2本併結した6両での運行を基本とし、途中駅で併結・分割を行いながら目的地を目指すのが大きな特徴だ。
浅草から館林(特急リバティりょうもう)、東武日光間(特急リバティけごん)は、途中の東武動物公園まで併結し、以降は分割してそれぞれの目的地へ。そして浅草から春日部を分岐として大宮と野田市方面へ向かう特急アーバンパークライナーは、春日部までは特急スカイツリーライナーと併結というような運行が可能になる。直通の設定が増え、現在一部の列車に発生している接続待ちや乗り換えの不便を解消できる。
発表会に出席した東武鉄道取締役、鉄道事業本部長の都築豊氏は「一つのダイヤで複数の目的地を持つという設定ができ、お客様の多様なニーズにお答えできるだけではなく、より利便性の高い輸送サービスが展開できることになる。また今後のダイヤ編成にも良い影響を与えられるだろう」と期待感を語った。
ちなみにリバティはあくまで「増備」。これまでの『スペーシア』や『りょうもう』もリバティと合わせて運行されることになるという。詳細な運行計画は現在作成中とのことだ。