東武鉄道、フェラーリのデザイナーが手がけた新型特急デビュー間近…記念切符発売も[写真蔵]

鉄道 企業動向
久野知美さん
久野知美さん 全 23 枚 拡大写真

東武鉄道は10月27日、新型特急『500系』の愛称を『Revaty』(リバティ)と決定し、会津鉄道会津田島駅までの直通運転を開始するなどの運転概要を発表した。そのリバティをデザインしたのは、『エンツォフェラーリ』のデザインを担当したケン・オクヤマデザインの奥山清行氏だ。

リバティは、これまでの『スペーシア』のイメージとは違う直線的なスタイルが特徴。フロントフェイスはスラント型で、LEDのライトとも合間って先進感が溢れている。3両固定編成で併結運転が予定されているため中央部にはプラグドアが設けられているのだが、まるで違和感がなく車体との一体感が見事だ。

また、車体色のシャンパンベージュはおおらかな時の流れを、窓枠のフォレストグリーンは沿線の緑豊かな自然を表現しているという。そして窓枠下には東武グループのロゴカラーであるフューチャーブルーをあしらった。

インテリアについても、シートには江戸の伝統色である江戸紫をシートに配し、伝統工芸の「印伝」も用いられている。天井は、隅田川や鬼怒川をイメージした造形となっている。また車椅子に対応した大型ドアのトイレなどバリアフリーにも対応している。ちなみに車内アナウンスはポリプロアナウンス室に所属する久野知美さんが担当。現在録音中とのことだ。

デザインについて奥山氏は「今尚色濃く残る江戸の情緒と、東京スカイツリーに代表される先進性が共存する東京の都心部。そして、その先に繋がる雄大な自然と日光に代表される歴史と品格の共存する北関東。これら沿線の多様な魅力を繋ぐ新しい東武鉄道のフラッグシップとなる、モダンで力強いデザインを目指した」とコメントを寄せている。

また東武鉄道は、今回の相性決定を記念して「新型特急リバティ相性決定記念乗車券」を11月3日より発売する。1セットは1000円で、5000セット限定。実際に併結・分割が行われる春日部、東武動物公園、下今市からの片道乗車券(硬券仕様)の3枚パッケージとなる。販売は本線と東上線の55駅の他、東京ソラマチにある東武グループツーリストプラザが扱う。

《阿部哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  4. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  5. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る