リニア中央新幹線、難工事区間で工事に着手…南アルプストンネル長野工区

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南アルプストンネル(長野工区)起工式。山田会長(左)と共同企業体(JV)から鹿島の中村満義会長(右)が鍬入れを行った
南アルプストンネル(長野工区)起工式。山田会長(左)と共同企業体(JV)から鹿島の中村満義会長(右)が鍬入れを行った 全 1 枚 拡大写真

JR東海のリニア中央新幹線の南アルプストンネル長野工区(8.4km)で11月1日、安全祈願・起工式が開かれた。

下伊那郡大鹿村での式典には、同社の山田佳臣会長、柘植(つげ)康英社長のほか、阿部守一長野県知事や関係市町村長、工事関係者ら100人が出席した。山田会長と共同企業体(JV)から鹿島の中村満義会長が鍬入れを行った。

同区間は工期が長期間に及び、難易度が高いとされるため、昨年12月の山梨県早川町の南アルプストンネル山梨工区(7.7km)、今年1月の東京・品川駅に続く3都県目の着工となった。

南アルプストンネルは全長25km。トンネル工法のひとつであるナトム(NATM)工法を使って掘り進める長大トンネル工事だが、特に長野工区はトンネルから地表までの厚みが1400mと、リニア新幹線の工事の中で最も深い場所になる。その土の重みが掘削作業中の浸水の増加やトンネル内部への圧力につながり、より慎重な工事を迫られるところだ。

リニア新幹線は27年に東京(品川)~名古屋間の開業を目指す。南アルプストンネルは着工した区間のほかにも、工事主体が未定で工区名称が決まっていない静岡県の区間がある。

起工式で柘植社長は「これまでにない難しい工事。鹿島、飛島、フジタの共同事業体と共に何をおいても、まずは安全に工事を進めていきたい」と、語った。

《中島みなみ》

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