【ブガッティ シロン】エンジンの熱を効率的に放熱する工夫

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ブガッティ・シロン
ブガッティ・シロン 全 8 枚 拡大写真

ブガッティ『シロン』のエンジンは8リットルW16気筒クワッドターボ(4ターボ)で1500psを発生。その熱量が大きいことから、冷却を重要視してボディデザインが決定された。

シロンにはラジエーターが15個装備されほど、冷却は必要要件だ。そこで、ボディサイドに巡らせたCライン後端に大型エアインテークを設置。また、フロントの馬蹄形グリルからも空気を取り込んでいる。「このように、デザインと機能を融合させているのだ」とは、ブガッティ オートモビルズ S.A.S.社 取締役セールス、マーケティングおよびカスタマーサービス担当責任者のステファン・ブルングス氏の弁。

エンジンだけではなく、ブレーキの冷却も、「ヘッドライトの横に穴を開けることで、風を流すようにした」という。ブルングス氏は、「非常に大きい熱量なので、冷やすということをうまくデザインとして取り込まないと、機能しなくなってしまう。その点はとても気を付けたところだ」と述べる。

エンジンを搭載するリア周りでは、リアエンドを上下方向にカットされた。こうすることで、「乱気流を発生させエンジンからの熱を効率的に吸い出す(引っ張り出す)ようにしている」とし、「デザインの背景には、このような工夫による機能が全てにわたって備わっている」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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