【ロサンゼルスモーターショー16】インテルCEO「自動運転車のデータ量は1日4000GB」

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インテル Brian Krzanich CEO
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米国時間15日、ロサンゼルスモーターショー16のカンファレンス中でインテル(Intel)のBrian Krzanich CEOが登壇、自動運転化の時代におけるデータ活用の重要性を語った。

Krzanich CEOの調査によれば、2020年までに1000万台の自動運転化された自動車が道路を走り、一台につき1日あたり4000GBのデータを生成するという。この4000GBが果たしてどのくらいの量なのかというと、同調査では、2020年時点で人一人が生み出すデータ量を1日あたり1.5GBと予想しているので、一台につき約3000人分という計算になる。

Krzanich CEOは、自動運転化された自動車が扱う主なデータとして「Technical Data」「Societal & Crowdsoursed Data」「Personal Data」の3つを挙げている。「Technical Data」とは、自動車がどのような状況でどのような運転をしたかというデータであり、このデータを活用することで自動運転システムのアルゴリズムを構築し、あらゆる状況に対応できるようになる。「Societal & Crowdsoursed Data」とは、道路の渋滞状況や駐車場の空き状況などのデータであり、ユーザーの生活を便利にする。「Personal Data」とは、ユーザーがどこに長く滞在し、そこには何があるのか、またユーザーがどのような音楽を好み、どのような映画を運転中に観たいと思うのかといったデータであり、ユーザー一人一人の個性に合わせてユニークな体験を提供する。

上記3つのデータは自動運転には欠かせないデータとなるが、4000GBというデータ量の多さが問題である。そこで、安全な自動運転の実現に向けて、Krzanich CEOは4つのチャレンジが求められると述べた。一つ目はデータサイズのマネジメント強化、次にデータ速度の効率化、三つ目にプライバシー情報のセキュリティ強化、4つ目にあらゆるデータを扱うデータセンターとしての適応力の強化である。この4つのチャレンジに挑むことで、より円滑なデータ活用が可能になることをKrzanich CEOは「Data is the new oil」、つまり、データが新しい時代を動かすエネルギーだと語った。

今後、データ活用の最大化が自動運転実現のカギを握ることになりそうだ。

《山本ちひろ》

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