【カーオーディオ・インストール雑学】トゥイーターの取り付け方…Aピラー&ミラー裏

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ミラー裏への取り付け例。
ミラー裏への取り付け例。 全 2 枚 拡大写真

カーオーディオの最終的な音の仕上がりにも大きな影響を及ぼす「インストール」について、広く考察している。現在は、「トゥイーター」の取り付け方にスポットを当てている。今回は、カスタム・インストールにおける2つの定番ポジションについて深堀りしてみたい。

音にこだわるときのトゥイーターの取り付け場所として一般的なのは、“Aピラー”と“ミラー裏”だ。加工に手間はかかるものの、どちらも音質的には大きなメリットを有している。

ちなみに、この2つにおいて、メリットが大きいのはどちらかというと…。答は、「どちらとも言えない」、である。というのも、それぞれでメリットが異なっているからだ。では、どちらにどのようなメリットがあるのかをご説明していこう。

まずは“Aピラー”から。ここでのメリットは主に2つ。1つは「高い位置に設定できること」、もう1つは「サウンドステージの奥行き感を出しやすいこと」。トゥイーターの位置は、ある程度高いほうが良いとされている(耳の位置くらいに設定するケースも多い)。そのほうが音像を高い位置(目の前)に再現しやすいからだ。そして音の出所を遠くに設定できるので、その分、ステージの奥行き感も出しやすくなる。

続いて“ミラー裏”について考えていこう。“ミラー裏”の最たる利点は、「左右の幅を出しやすいこと」。特に運転席側において、このメリットが活きてくる。右ハンドルの場合、右側の広がりを表現するのはそもそも難しい。しかしながら“ミラー裏”ならば、ドライバーに対する仰角を、より広く設定できるのだ。

なお、加工のしやすさは一概には言えないものの、基本的には“ミラー裏”のほうが手間が少なくてすむ傾向が強い。作り込む面積が狭い分、仕上げやすいのである。

ところで、“Aピラー”にせよ“ミラー裏”にせよ、純正の内張りパネルを切ってしまうので、そのことに抵抗を感じる向きもあるだろう。しかし、クルマを売ろうとしたときにそれらのパーツを買い直したとしても、法外な費用は発生しない。より費用がかかるのは“Aピラー”だが、一般的な国産車であれば、1万円を切るケースも多いはずだ。詳しくはディーラーで確認していただきたいが、元に戻すことは、それほど大変ではない、と考えていただいて大丈夫だ。

さて、トゥイーターの取り付け方については、次週で最終回とする予定だ。次回は、「角度」について詳しく考えていこうと思う。お楽しみに。

【カーオーディオ・インストール雑学】パート6「トゥイーターの取り付け方」#04 取り付ける場所ごとの利点 その3「Aピラー&ミラー裏」

《太田祥三》

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