使い勝手を検証…Yahoo!カーナビに専用リモコンが登場

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ダッシュボード上に取り付けたスマホは、手を伸ばすにも遠く、画面サイズの小ささもあって視認性はとても低い
ダッシュボード上に取り付けたスマホは、手を伸ばすにも遠く、画面サイズの小ささもあって視認性はとても低い 全 15 枚 拡大写真

無料カーナビアプリとして高い人気を獲得している「Yahoo!カーナビ」に、専用リモコン「ナビうま ハンドルリモコン for Yahoo!カーナビ」が登場した。オンラインショップで税込6480円(設定価格はオープン)と価格もリーズナブル。その使い勝手を検証した。

一度ペアリングすれば以降は自動接続

無料で使えるスマホナビは手軽さでメリットはあるものの、取り付け位置が遠く、画面サイズが小さいなど、その使い勝手は決して褒められたものではない。人気の「Yahoo!カーナビ」にしてもその辺りの評価は似たようなもの。このリモコンはそんな弱点をカバーすることを目的に登場した。対応OSはiOS/Androidの両方に対応する。

リモコン本体はクルマのステアリングに取り付けて利用する。スマホとはBluetoothを介して接続し、ペアリング済みのスマホに近づけるとに自動接続する。仮に電源を切っていても、一度接続したスマホが相手ならリモコンの電源を入れるだけで自動接続。バッテリーはボタン電池を使い、連続使用時間は常時電源ONモードで約5~7カ月、自動スタンバイモードで約10~12カ月となっている。

リモコンを取り付ける専用ホルダは付属のゴム製ベルトでステアリンググリップに固定する。リモコンをホルダのフックに引っかけるようにして固定するだけなので、取り付けはとても簡単。ただ、ハンドルの太さにもよるが、一般的なサイズのステアリングではベルトの端がはみ出てしまうのがちょっとカッコ悪い。邪魔に思うならハサミで切ってもいいだろう。

スマホとの接続はBluetoothで行う。電源はリモコンの「OK」ボタンを長押し。Yahoo!カーナビが起動したら、左上メニューの「アプリの設定→リモコン接続設定」と進んで設定スイッチをON。接続候補が現われたら、そのリストからリモコンの「SB-Car-Remocon」をタップすれば接続は完了する。

ほとんどの操作がリモコンから可能

ボタン配列は上下二つのグループに分けられる。上側は十字のカーソルキーと「OK」ボタンの組み合わせ。カーソルキーは地図をスクロールするのに使い、それぞれを長押しすると連続スクロールモードに切り替わる。「OK」ボタンはエンターキーの役割を果たすもので、長押しするとリモコン電源のON/OFFとしても機能する。下側は「+」「-」が地図のスケールチェンジ。真ん中の矢印は「現在地」ボタンになっている。この現在地ボタンを長押しすれば、現在地から事前登録した自宅までのルートをワンタッチで引いてもくれる。

目的地の検索は基本的に「Yahoo!カーナビ」の音声認識機能を使う。「マイク/検索」ボタンをワンプッシュすると検索モードに入るので、希望の施設名を読み上げる。施設名をそのまま読み上げてもいいし、最初から絞り込み条件を加えて「秋葉原のファミレス」とか、「近くのコンビニ」といった形で入力しても対応できる。また、住所や電話番号による直接入力も可能だ。

操作はとにかく快適だ。ボタンの反応も良好で、気持ちよいほどに反応して結果を出す。もともと「音声検索」での認識率も高いこともあり、クルマの中で操作しても失敗することはほとんどない。そのため、ボタン操作は4回だけ、しかも2種類のボタンを押すだけでナビゲーションがスタートできるというわけ。ただ、経由地設定はリモコンでできないので、単に目的地を設定するだけなら、このリモコンでの操作でほぼ完了できてしまう。

ルートガイド中での使い勝手も素晴らしい! 「現在地」ボタンは、案内を再開する機能が割り当てられたものだが、長押しすると一般道/高速道の切り替えも可能となる。都市部では一般道と高速道路が並行する場所が多いが、スマホナビは基本的にこれには対応できない。もし、間違えて現在地を認識していても、この操作で簡単に切り替えられるのだ。

このリモコンの魅力は、ハンドルを握りながら視線を前に向けたまま手探りで操作できること。安全上からもきわめて好ましいし、サクサクと動く使い勝手は操作中のストレスをまったく感じさせない。リーズナブルな価格と使い勝手の良さは、秀逸の出来といって言って間違いないだろう。

《会田肇》

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