【谷保天満宮旧車祭16】シトロエンDS や ボルボP1800ES など、レアな欧州車
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鮮やかなフレンチブルーのボディで目立っていたのはシトロエン『DS21』(1969年)。油圧機構で制御するハイドロニューマチック・システムのサスペンションを搭載するなど独創のメカニズムを持つ。21は高速型の新型エンジンを搭載したモデルで、各地のラリーで活躍した。この個体も大型のフォグランプを装着するなど、ラリームード満点だった。
アウトビアンキ『ビアンキーナカブリオレ』(1969年)はフィアット『500』をベースとしたオープンモデルで、日本では非常に珍しい存在。ちょっと寸詰まりのスタイルがかわいらしい。3ドアスポーツワゴンのボルボ『P1800ES』(1972年)は、広大な面積を持つリアクォーターウインドウと大きな1枚ガラスのテールゲートが今見ても斬新(ざんしん)だ。
エアダムスカートやオーバーフェンダーで武装したBMW『2002ターボ』(1974年)は迫力あるスタイル。ターボエンジンを量産車初搭載したモデルで、最高速度211km/hを達成するのどの高性能を誇ったが、オイルショックの逆風で2年も経(た)たずに生産中止となっている。こちらも余り目にできない車だ。
このほか、ホイールベースと全長を伸ばして4座としたロータス『エラン+2』(1972年)や、アバルトと双璧(そうへき)をなすチューナーが手を加えたフィアット『128ラリー ジャンニーニ』(1972年)、ミッドシップスポーツのランチャ『モンテカルロSr.1』(1975年)など、希少な車両があった。
《嶽宮 三郎》