【マツダ CX-5 新型】チーフデザイナー「しっかりと進化、熟成することに方向を定めた」
自動車 ニューモデル
新型車

そのひとつが「キャビンとボディのバランスを見直し、クルマとしての美しいプロポーション、フォルムに近づけた」ことで、具体的には「Aピラーの位置を見直し35mm後ろに引いたり、フードの長さを先代より長く見せる工夫をした。そうしたことで非常にスピード感のあるフォルムを造り出した」という。
さらに諌山氏が見せ場のひとつとしているのが「艶やかなボディサイド」だ。「今までのマツダの造形は、線でボディの造形をコントロールしていた。今回我々はフロントから伸びるシャープなエッジがリアにかけて面に変わっていくという、やわらかいニュアンスを使って、線の造形から面の造形に変化させていくという取り組みを行った」という。これにより「SUVでありながら上品なエレガンスを感じて頂けるものを狙った」と諌山氏は解説する。
また「フロントフェイスの考え方も進化させた。グリルシグネチャーには独立したひとつのアートピースのような力強い存在感を持たせた。前後方向の立体感を増やしてエアインテークの奥行や深さを強調することで、強さとスポーティーさを感じる表現とした。さらに低く構えたヘッドランプと合わせてワイド感を強化し、ひと目見た時の存在感も強めている」とも語っていた。
《小松哲也》