シベリア鉄道経由モスクワ向け、海陸一貫輸送サービス開始…所要日数を1カ月短縮

船舶 企業動向
輸送ルートおよびロシア日通拠点図
輸送ルートおよびロシア日通拠点図 全 2 枚 拡大写真

日本通運は、日本全国38港からロシア・モスクワに向けた国際複合一貫輸送サービス「Sea and Rail Moscow」を2017年1月10日から提供する。

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モスクワ向け海上輸送サービスはこれまで、東京、大阪などの主要港からサンクトぺテルブルク経由で輸送するサービスが中心で、シベリア鉄道の利用は一部のスポット貨物が主流だった。

今回、モスクワ向けの取扱いを38港に拡大することで、利用者は最寄り港から船積みが可能となり、国内輸送費用を大幅に削減できる。同時に、シベリア鉄道を利用することにより、モスクワまで従来45日~2カ月かかっていた輸送日数を最大約1カ月短縮することが可能となる。

日露間の貿易は、ロシア経済の低迷で停滞しているものの、日露首脳会談の開催など国家レベルでの経済交流が進んでいる。今後、自動車関連部品や化学品、電子機器などを中心にロシア向け貨物量(海運)は、2020年には2016年比で約33%増加が見込まれている。

こうした状況の中、海上輸送より速く、加えて主要港までの国内輸送に伴う費用、輸送日数、CO2排出量を削減できる独自の複合一貫輸送サービスを開発したもの。

《レスポンス編集部》

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