ケヨ34、幕張に戻ってきた…京葉線電車唯一の209系 秋田で機器更新

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外房線を行く京葉車両センター所属ケヨ34編成
外房線を行く京葉車両センター所属ケヨ34編成 全 4 枚 拡大写真

「国鉄赤14号」というワインレッドの帯の電車が走る京葉線。E233系5000番台のほぼ独擅場に、唯一存在する他形式が209系500番台、「ケヨ34」編成だ。同編成は10月、運用を離れ、車両の製造・改造・整備・解体などを行う秋田総合車両センターへ運ばれ、その行方が注目された。

209系500番台は、中央線・総武線各駅停車(黄色い帯)向けに、JR東日本が新津車両製作所(現・総合車両製作所新津事業所)で1998年からつくったモデル。ケヨ34編成は、習志野電車区所属時代の「ラシ67」、浦和電車区「ウラ81」を経て、2008年から京葉車両センター(千ケヨ)に所属し、京葉線や蘇我以南などで活躍。ことし10月に秋田総合車両センター(AT)に入場し、その後に注目が集まった。

秋田に約50日いたケヨ34編成は、電車用の連結器を持ち合わせる EF81 139 電気機関車に牽かれ、羽越線や上越線を経て、京葉車両センターに戻ってきた。12月20日には同センター電車庫に入っていた。機器チェックや試運転を経て、年内に営業運転に戻るか。

京葉車両センター所属ケヨ34編成
京葉車両センター所属ケヨ34編成

「制御システムや床下機器などを更新した」とJR東日本。京葉線は9月下旬、列車運行管理システムを「東京圏輸送管理システム」(ATOS)に更新。これまでの自動制御を拡充し、さらに保守作業業務や旅客案内などもシステム化され、「案内放送が変わった」と気づく利用者もいた。

京葉線のケヨ34編成のような存在は、総武線にもいる。三鷹車両センター(八ミツ)に所属する中央線・総武線各駅停車用 A520編成とA540編成は、東京総合車両センター(東トウ)からの転属、山手線向けにつくられた編成で、顔つきなどに微妙な違いがある。

《レスポンス編集部》

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