新宿駅南口エリア、渋滞解消なるか…国交省が速効対策

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国道20号(甲州街道)から明治通り交差点を見る。左折レーンに渋滞が見える
国道20号(甲州街道)から明治通り交差点を見る。左折レーンに渋滞が見える 全 5 枚 拡大写真

国道20号(甲州街道)が山手線や中央線、小田急線をまたぐ新宿駅南口付近(東京都新宿区、渋谷区)で、新たな交通渋滞が出てきた。原因はバスタ新宿を発着するバスや、駐停車禁止で乗降客を扱うタクシー、荷物を積み降ろす貨物車など。これらが引き起こす渋滞に、国交省が速効対策を打ち出した。

新宿南口とバスタ新宿の間を行く国道20号は、東側を南北に走る明治通りと交わる新宿四丁目交差点や、西側のファーストキッチン新宿南口店が目印の西新宿1丁目交差点などの右左折車両によって、新たな混雑を生じている。国土交通省道路局は12月22日、その課題点や速効対策、さらなる検討事項などを発表した。

おもな課題は、この新宿四丁目交差点と国道20号(甲州街道)本線にわけて抽出。四谷・半蔵門方面へ向かう甲州街道の新宿四丁目交差点(明治通り)手前付近は、明治通りを左折し池袋方面へと向かう左折車の列が直進レーンまで延び、渋滞が発生。さらに、バスタ新宿を発った高速バスもこの左折レーンに入ることから、渋滞はふくらんでいた。

同交差点を左折する高速バスは、平日で一日110台、休日で130台。明治通りを横断する歩行者数は平日18時台で一時間2400人、休日15時台で3400人。さらに新宿南口付近に敷かれた駐停車禁止レッドゾーンに駐停車する車両が平日一日630台、休日一日830台あり、そのうち4~5割がタクシーと同省はカウント。

こうした背景から、同省は年内から高速バス運行経路の見直しや左折レーン延伸、乗降対策強化などの速効対策と、明治通りの渋滞対策、荷さばき車両対策など検討課題を打ち出した。

国交省が「年内より順次実施する」という速効対策は、高速バス運行経路の見直し、左折レーンの延伸、警視庁と連携した乗降対策の強化の3点。経路見直し策では、現状、バスタ新宿を発ち甲州街道から明治通りを左折する高速バスについて、左折せず直進するルートをバス事業者などと検討する。

また、左折車の数を減らすのに加え、左折レーンの延伸も実施。道路構造を部分的に見直し、左折レーンを現状45mから手前に20m延伸させ、65mとする。図面には、現状で大塚家具新宿ショールーム前付近から始まる左折レーンを、ドコモショップ新宿南口店前付近まで延長するイメージが描かれていた。

駐停車禁止レッドゾーン内での駐停車車両については、タクシー協会や警視庁などと協力し、駐停車禁止区間の周知徹底を強化する。さらに、今後の対策検討として、荷さばきスペースの新設や、明治通りの渋滞解消へ向けた協議会を設置し検討を続けるという。

《レスポンス編集部》

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