米国のEVメーカー、テスラモーターズは1月12日、独自の急速充電ネットワーク、「スーパーチャージャー」の性能を大幅に向上させることに、最優先で取り組むと発表した。
これに関連してテスラは、スーパーチャージャーの利用制度を変更する。1月16日以降にオーダーした『モデルS』と『モデルX』では、年間400kWh (約1600km) 分のスーパーチャージャー無料利用クレジットが含まれる。クレジットは毎年、納車日ごとに更新される。
テスラは、現在のスーパーチャージャーの利用状況を分析。その結果、年間400kWhあれば、大多数のオーナーの長距離ドライブのニーズに応えることができると判断した。テスラによると、ほとんどのオーナーは追加料金なしで、これまで通り長距離ドライブを楽しめるという。
年間クレジット分以上を利用した場合、少額の料金が発生。この価格は北米では州ごとに、北米以外では国ごとに設定。多くの国と地域では、充電したエネルギー分のみの支払いとなるよう、kWh毎の料金が設定されている。しかし、日本を含む一部の国と地域では規制により、利用時間1分毎の料金設定となる。
この変更により、テスラはコストの一部を回収し、すべてのオーナーにとって、フェアなシステムを作り上げることに活用する方針。テスラは「世界最速、最先端の充電ネットワークを目指して、拡大を続けていく」と述べている。