APEVのEVデザインコンテスト、エントリー受付開始

エコカー EV
「国際学生EVデザインコンテスト2017」のキックオフ記者発表会
「国際学生EVデザインコンテスト2017」のキックオフ記者発表会 全 9 枚 拡大写真

電気自動車普及協会(APEV)は「国際学生EVデザインコンテスト2017」のエントリー募集を開始した。 このコンテストは18歳以上の学生を対象にしたもので、個人でもチームでも応募することができる。

このコンテストは「EV の可能性を通して次世代を担う学生を育成すること 」を目的として2013年から隔年開催され、今回が3回目。課題は「ゼロエミッション EV の可能性を最大限に活用した未来のモビリティと、その社会のかかわりのデザイン提案 」というもの。未来の社会やインフラをデザインし、それが車両デザインにどのように反映されているのかを考え、提案することが求められる。

注目点は、デザインする車両がこれまでの「超小型EV」から「EV」にあらためられたこと。サイズだけでなく、車両の目的や用途の可能性が大きく拡大されている。また作品に使用する言語が英語にされたことも注意点。参加できるのは「 2017年4月時点で18歳以上の、国内外の学生」とされ、個人でも複数名のチームでもエントリーが可能。エントリーの締切は4月28日となっている。

エントリー作品は2度の中間審査を経てファイナリストが決定されるが、APEVでは中間審査を通過したエントリー者を対象にしたワークショップを開催する予定。学生にとっては他校の生徒と直接触れ合い、競い合える貴重な機会となる。エントリー用紙や応募作品の内容構成といった募集要項、そして審査員や審査基準、詳しいスケジュール等は、APEVのコンテスト特設ウェブサイトで見ることができる。

19日に東京大学でキックオフ記者発表会が開催され、記者発表会の後には2本の講演と対談がおこなわれた。APEV理事の有馬仁志氏は 「スマートシティとモビリティの協調設計の未来」と題して、3次元データを活用した都市計画やインフラ整備のデザインについて紹介。IHI運搬機械株式会社 は「PARKING to The Future  人,クルマ,街をつなぐIHI」と題して、自社イベントで公開した 映像作品を上映。自動運転時代の車両や駐車場を描くムービーと、前回コンテストでグランプリを獲得した京都工芸繊維大学の『E-Mobilis』が活躍する世界を描いたムービーだ。

その後はコンテスト実行委員長の山下敏男氏(元日産自動車)と、ヤマハ発動機の長屋明浩デザイン本部長による対談「学生(若者)が夢を持てる世界を創るためにすべきこと」。デザイナー同士のトークセッションということで話がおおいに盛り上がった。

山下氏は、かつて教鞭をとっていた大学で「”若者のクルマ離れ”という言葉についてどう思うか」と訊いたところ、学生から「その言葉はおかしい。最初から興味がなく、そもそも近づいていない」と返されたという。長屋氏は「いまは欲しいモノをネットで注文すれば、宅配してくれる。これもモビリティだ」と紹介。商品としてのクルマが若者の欲望の対象でなくなってしまっているだけで、トランスポーテーションの重要性は変わっていないということかもしれない。

《古庄 速人》

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