【オートモーティブワールド2017】“諏訪姫”フィギュアの次は“痛シャベル”!? 金型業者、カー用品に意欲

自動車 ビジネス 国内マーケット
ピーエム オフィス エーが製造販売する「S'zシャベルズ」。人気ご当地キャラ「諏訪姫」のイラストも
ピーエム オフィス エーが製造販売する「S'zシャベルズ」。人気ご当地キャラ「諏訪姫」のイラストも 全 5 枚 拡大写真

長野県諏訪市に本社を構えるピーエム オフィス エーは、車のトランクに入れておくと便利なアイテムを紹介した。それは「S’zシャベルズ」と名付けられた分解できるシャベルで、専用ケースにコンパクトに収納できるというもの。品揃えのなかには“痛シャベル”も。

なんでも3年前の大雪の時に社員が駐車場の雪かきをしようとしたら、すぐにシャベルが見つからずに困ったそうだ。そこで、車のトランクにコンパクトに入れておけるシャベルをつくったら役に立つのではないかと製品化。

ケースの大きさは500mm×400mm×160mmで、重さは約4kg。その中にプラスチック製とアルミ製の2種類のシャベルとアルミシャフト、霜取りスクレバーが入っている。ケースは2階から落としても大丈夫で、シャベルは50kgの重さまで耐えられるという。

実は同社はプラスチックの金型業者で、リーマンショックの影響で仕事が激減。そこで、プラモデルやフィギュアなど自社製品の製造を開始した。特にフィギュアについては、独自のブランド「諏訪姫」をつくって売り始めた。

「とにかく製品のコストを下げるためには、工場の稼働率を上げる必要があったので自社商品をつくることにしたんです。おかげさまで諏訪姫はファンクラブができるほどの人気ぶりで、5年間で20万体以上売れました」と山口晃社長は話し、いまでは従来の製品とオリジナル製品の売り上げが50対50にまでなったという。

今回披露した“痛シャベル”も諏訪姫をあしらったもので、価格は9500円。無地のものだと8800円となっている。ちなみに諏訪姫とは、諏訪湖のほとりにある高島城に住む姫の設定で、街おこしにも一役買っている。

「このシャベルをきっかけに、カー用品でも自社ブランド製品を拡充していきたい」と山口社長は話していた。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ベントレー史上最大のデザイン革命」初のコンセプトEVは、全長5m超えの3名乗りクーペ
  2. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  3. まさに水上のスポーツカー!ブラバスの「電動ジェットボード」登場、世界77台限定で340万円
  4. 公取委、ダンロップに行政処分 全天候型タイヤ「安売り阻止」疑い[新聞ウォッチ]
  5. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る