マセラティの日本向け車両、イタリア出荷前に特別チェック

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マセラティ・クアトロポルテ
マセラティ・クアトロポルテ 全 8 枚 拡大写真

マセラティジャパンは昨年1323台を登録。2015年の1449台を下回ったが、2016年はアフターセールス体制や品質を強化し、更なるビジネスの成長を目指すという。

マセラティジャパン代表取締役社長のグイド・ジョパネッリ氏は、「アフターセールス体制がしっかりしていなくてはクルマを売るうえで問題がある」とし、現在25以上のサービスショップやショールームを、「増やす活動をしている」という。

その一方で、「車両自体の質の向上にも努めている」とジョパネッリ氏。「特に日本市場向け車両はイタリアを出荷する前に最終チェックを特別に行っている。間もなくイタリアで行われる会議でも、車両が日本に着く前のチェック体制やチェックの内容をいかに向上できるかを議題にする」と取り組みを明かす。

また、今後の市場展開についてジョパネッリ氏は、「日本の高級車市場は好調に推移しており、他メーカーもよりプレミアムなクルマの導入にシフトしている感がある」とマセラティが属する市場を踏まえ、「その潜在顧客やターゲットユーザーに、マセラティというブランドは知られているが、『クアトロポルテ』、『ギブリ』、『レヴァンテ』といった車種名まで知っている人は限られている」と現状を語る。

そこで、車種の訴求が足りないとして、「マーケティング戦略を強化し、よりモデルに特化した情報を広く知ってもらうため、テレビコマーシャルやマスメディア向けのモデル情報の展開を進めていく」と今後の戦略を述べた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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