【横浜市電保存館リニューアル】運輸週報、免許証、電車計画書…実物資料いろいろ

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1月28日にリニューアルオープンする横浜市電保存館の、歴史的な実物資料いろいろ(1月24日メディア公開時)
1月28日にリニューアルオープンする横浜市電保存館の、歴史的な実物資料いろいろ(1月24日メディア公開時) 全 24 枚 拡大写真

歴代実車展示フロアの奥に、歴史展示コーナーを新設し、1月28日にリニューアルオープンする横浜市電保存館。そこには大正時代の運輸週報や、木札の電気曲運転手免許証、手書きの戦災被害状況といった当時の実物資料もいろいろ展示されている。写真24枚とともに見ていこう。

「運輸週報」横浜電気鉄道
大正6~8年、社内の人事など連絡事項と社員への講話などが収録されている。

「横浜市電車事業公債証書」横浜市
横浜市は路面電車の運営事業を開始するにあたり、その資金調達のため公債を発行。その当時の公債証書。

電気局運転手免許之証
大正時代の電車運転免許証。木札でできている。

「運輸日報」横浜市電気局
大正12年から昭和10年までの運輸日報。局内の通達や辞令、業務上の注意事項などが記されている。関東大震災があった大正12年は、地震当日以降、発行が中断し約1か月後に再開している。


市電乗換券
大正から昭和にかけて、路線図が描かれた横長のきっぷ。別系統に乗り換えるときは、この券を利用することであらためて運賃を払う必要がなかった。


「急行運転を開始します」横浜市電気局
戦時下、増加する交通需要に対応し、輸送の効率化や電力節約のため、通勤時間帯を中心に急行運転を実施。その告知票。


「電気軌道・無軌条電車建設計画書」横浜市交通局
根岸線や井土ヶ谷線を含む市電の路線延伸と、トロリーバス(無軌条電車)の新規建設の計画をまとめた資料。

「認可許可関係綴」横浜市交通局
おもに停留場や軌道などの改修工事関連資料がつづられている。

藁に包んだビール瓶(複製)
山手地区に存在したビール工場から、専用の電動貨車でビールを運んでいた当時のスタイル。明治44年、横浜電気鉄道が始めた。ビールは元町の貨物停留場で河岸から船積みされて各地へと渡った。当時のビール工場は、現在のキリンビール横浜工場のルーツ。

このほか、ベルギー社製レール(複製)、復興完成記念 横浜航空鳥瞰写真地図、千歳町線開通記念 絵葉書、復興記念横浜大博覧会記念 電車乗車券、日本貿易大博覧会御案内 市営電車・自動車路線図、交通局腕章、根岸線開通記念の文鎮、井土ヶ谷線竣工記念の犬釘など、思わず見入ってしまう物品も展示されている。

滝頭車両工場跡地に1973(昭和48)年に開館した横浜市電保存館は、1月28日のリニューアルオープンから料金を改定。大人(高校生以上)300円、3歳以上~中学生100円に。市営住宅の1階に併設し、となりに市営バス滝頭営業所(車庫)があるというユニークな市電ミュージアムは、無料駐車場もあるのでクルマで向かうのもいい。

《レスポンス編集部》

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