女性が路面電車の運転士に…伊予鉄で2人、戦後初

鉄道 企業動向
18m級電車と路面電車が平面直交する大手町駅付近(伊予鉄)
18m級電車と路面電車が平面直交する大手町駅付近(伊予鉄) 全 3 枚 拡大写真

新型車両2両導入、持株会社化を発表した伊予鉄道。その同じ日に、「戦後初となる市内電車の女性運転士2名を登用する」とも発表した。2人は、ことし2月から古町にある社屋で学科講習を受け、学科試験、技能訓練・試験、実務訓練を経て6月末には市内電車の乗務に就く。

「今回、運転士を目指す女性は、22歳と27歳の2人。勤務2年目の2人は、郊外電車の車掌を1年9か月経験し、運転士になりたいという希望から、養成を開始した」

伊予鉄道は、18m級の700系や3000系(ともにもと京王車)、610系(自社発注車)が走る郊外線(高浜線・横河原線・郡中線)と、坊っちゃん列車や路面電車が行く松山市内線がある。路面電車の運転士を目指す女性2人は、郊外線18m車の車掌を経て、路面電車の運転士へと“ステップアップ”する。

大手町駅(松山市大手町2)には、郊外線と市内線が踏切上で直交する、国内でも珍しい平面交差が存在する。同社は「こうした区間でも特別な学科試験などはない。甲種電気車運転免許を取得し、現場に出て訓練を重ね、乗務に就く」と話していた。

彼女たちは、3月に四国運輸局で学科試験、5月に道後温泉と松山市駅の間や古町車庫線で技能試験などを経て、5月末に動力車操縦者運転免許の交付を受ける予定。そして25日間の実務訓練をクリアし、6月末には乗客を乗せた路面電車のハンドルを握る。

また、ことし9月に市内線に導入する新型車両5000形(自社発注車)について同社は「1両がおよそ1億円、2両で2億円ほど。この2両が営業運転に就くころ、古い車両2両が退役する」とも話していた。

《レスポンス編集部》

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