STマイクロエレクトロニクスは1月26日、性能とセキュリティ機能を強化したコネクテッドドライビングサービス向けプロセッサ「Telemaco3」を発表した。
オンボードセンサのモニタとクラウドとのデータ通信を行うテレマティクスシステムは、車両の遠隔診断、ロードサイドアシスタンス、OTA(無線通信)によるソフトウェア更新など、高付加価値サービスに対応するため高度化が進んでいる。
新製品Telemaco3は、テレマティクスプロセッサ、セキュアな車載通信、およびサウンド拡張機能をコスト効率に優れた1チップに統合し、先進的なコネクテッドドライビングサービスの利用拡大に貢献する。一般的なアプリケーションプロセッサや、CPUを統合したGSMモデム製品と異なり、Telemaco3は、テレマティクスアプリケーションに特化し、通信方式(2G、3G、4G)を選択できる拡張性を備える。同時に、ハードウェア処理による暗号化アクセラレータと拡張された通信機能により、車載ネットワーク用のセキュアなインタフェースを強化している。
Telemaco3ファミリは、「STA1175」、「STA1185」および「STA1195」で構成。CANインタフェースの数やDSPサブシステムのオプションなどを選択できるため、柔軟な設計に対応する。同ファミリは現在サンプル出荷中で、2017年12月に量産開始を予定している。