欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは1月上旬、2016年のフォルクスワーゲンブランド(乗用車)の世界新車販売の結果を公表した。総販売台数は598万7800台。前年比は2.8%増と2年ぶりに前年実績を上回った。
2016年の市場別販売は、最大市場の中国(香港を含む)が、前年比14%増の299万9300台と回復。中国を含めたアジア太平洋地域でも、11.8%増の317万1700台と、増加に転じた。
一方、北米は、前年比1.9%減の58万0600台と、2年ぶりの前年割れ。このうち米国は、前年比7.6%減の32万2900台にとどまった。2015年9月に発覚した排ガス不正問題の影響が現れる。
ロシアも、前年比5.4%減の7万4200台と、引き続き減少傾向。一方、主力市場の欧州は、前年比0.9%増の169万7700台と、3年ぶりに減少。地元ドイツも7.2%減の55万7800台と、3年ぶりのマイナス。
フォルクスワーゲン乗用車ブランドのユルゲン・スタックマン取締役は、「2016年の販売結果が、2017年への自信を与えてくれる」とコメントしている。