BMWジャパン、Change2Success戦略で前年比11.6%増を達成

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ビー・エム・ダブリュー代表取締役社長のペーター・クロンシュナーブル氏
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ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は、2016年、グループ全体で7万5000台以上を販売し、前年比11.6%増となった。これは、“Change 2 Success”という戦略を実施してきたことが、成功要因の一つとなった。

Change2Successは4つの柱からなっている。「お客様に優れたプロダクトポートフォリオ提供すること。地域にベストのディーラーを設置すること。優れた社員を惹き付け、モチベーションを上げ、きちんとしたトレーニングを行うこと。最後は最も効率的な組織を作ることだ」とは、同社代表取締役社長のペーター・クロンシュナーブル氏の弁。

BMWはブランドとして初めて5万台以上(5万571台)の販売を達成。「ここ数年に続き上昇気流に乗ることができた」という。これは、「『3シリーズ』をはじめ、『2シリーズ』やXモデルが好調なほか、いくつものニューモデルが導入された結果、積極的に販売を伸ばすことができた」と説明。

MINIも前年比16.4%増の2万4548台を販売。「プレミアムコンパクトセグメントへ、MINIとして初めて投入したMINI『クラブマン』が大きく貢献したほか、MINI『コンバーチブル』も多くのユーザーに評価してもらえている」と述べる。

インフラ面においても大幅な投資が行われた。都市戦略として、「ユーザーにプレミアムブランドを直接体験してもらうことを目指して作った」という、BMW GROUP Tokyo Bayを東京お台場にオープンしたほか、木場と笹塚にサービスセンターを開設。BMW大阪においては、新しく千里と城東鶴見に店舗をオープンした。クロンシュナーブル氏は、「これだけの投資はBMWが日本市場に対してのコミットメントを表しているものだ」と話す。

今年の計画についてクロンシュナーブル氏は、「MINIは初の新世代ハイブリッドを発表。また、MINI『クロスオーバー』も間もなく発売予定だ。そして、MINI『ジョンクーパーワークス』にも新型が登場する」と明かす。モトラッドは、「普通2輪車免許で運転できるモデル発表するとともに電動型スクーター『C EVOLUTION』の販売を開始する」。そしてBMWは、「多くの限定車や、様々なモデルチェンジを期待してもらえるだろう」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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