フランスの自動車大手、PSAグループは1月中旬、2016年の世界新車販売の結果を公表した。総販売台数(ノックダウン生産分を含む)は314万6382台。前年比は5.8%増と、3年連続で前年実績を上回った。
世界最大の新車市場、中国は減速。2016年は東南アジアと合わせて、61万8352台にとどまった。前年比は16%減と、2年連続のマイナス。その内訳は、プジョーが前年比14.6%減の35万1904台。シトロエンは17.2%減の25万0297台。
中国での主力車種は、プジョーがSUVの『4008』など。シトロエンは、SUVの『C3-XR』をはじめ、セダンの『C6』や『C-エリーゼ』が支持を集める。DSブランドはSUVの『DS6』が販売の中心。
欧州では2016年、信用不安を抜け出し、回復傾向にある。PSAグループの2016年の欧州新車販売は、前年比3.6%増の193万0258台と、3年連続のプラス。ブランド別の内訳は、プジョーが前年比4.4%増の110万2230台。シトロエンが4.3%増の76万2576台。プジョーは『208』や『2008』、シトロエンは『C3』や『C4ピカソ』が好調だった。
PSAグループ取締役会のカルロス・タバレス会長は、「新商品の投入計画は初期段階だが、3年連続で前年実績を上回った」と述べている。