福田道路とNEC、AIを活用して低コストで道路の劣化状況を診断できるシステムを開発

自動車 ビジネス 企業動向
舗装損傷診断システムの利用イメージ
舗装損傷診断システムの利用イメージ 全 3 枚 拡大写真

福田道路と日本電気(NEC)は共同で、AI(人工知能)技術を活用して映像から道路のわだち掘れ、ひび割れを同時に検出する「舗装損傷診断システム」を開発した。

【画像全3枚】

国内の道路総延長は120万kmを超え、管理する国・自治体では、職員などによる路面点検の人員確保や高価な専用機器を用いた調査の費用負担などが大きな課題となっている。

今回開発したシステムは、NECのAI技術群「NEC the WISE」の一つであるディープラーニング(深層学習)技術を搭載した「NEC Advanced Analytics - RAPID機械学習」を活用、一般的なビデオカメラを取り付けた自動車から撮影した路面の映像から、路面のわだち掘れとひび割れを同時に検出し、路面状況の劣化レベルを判定できる。

また、路面の撮影と同時に記録したGPSによる位置情報を活用、地図データ上で路面状況を確認できる。これらにより従来の路面の目視点検や専用機器による調査に比べ、安価で効率的に路面の劣化を見える化する。

福田道路とNECは、システムを用いた一般道での実証実験で専門技術者の目視点検と同等のレベルで路面のわだち掘れとひび割れを同時に検出できることを確認したとしている。両社は、2017年度を目処にシステムの実用化を目指すとともに、今後、システムを活用した路面の健全度の見える化に加え、道路の補修計画の策定から補修工事の実施・評価までの一連の工程で、AI技術を活用した最適化も検討する。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  3. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  4. 寂しさ45%、読者の感情:レクサス『LS』生産終了…「時代の流れ」「次への期待」が交錯
  5. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る