川崎重工、大幅減益…航空宇宙事業など収益悪化 2016年4~12月期決算

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川崎重工業が発表した2016年4-12月期の連結決算は、船舶海洋事業の悪化や航空宇宙事業の減益で、経常利益が前年同期比65.1%減の230億円と大幅減益となった。

売上高は同2.1%減の1兆0430億円と減収だった。プラント・環境事業が増収となったものの、前期に建設機械事業を売却したことや為替換算の影響で小幅マイナスとなった。

営業利益は、為替差損や船舶海洋事業の悪化、航空宇宙事業の減益で、同65.7%減の228億円と大幅減益となった。四半期利益は同39.2%減の179億円だった。

モーターサイクル&エンジン事業は、先進国向け二輪車、四輪車が増加したものの、円高による為替影響、汎用エンジン、新興国向け二輪車が減少して減収減益となった。

二輪車の売上台数は同6.4%増の36万7000台だった。

車両事業は台湾やシンガポールなどのアジア向けが減少し、高採算案件の減少、コスト増加の影響で減収減益となった。

航空宇宙事業は、防衛省向けが増加したものの、為替換算の影響で減収となり、営業利益は民間航空機向け分担製造品の収益性低下で減益となった。

通期業績見通しは上方修正した。売上高はプラント・環境の海外向けプラントの進捗率上昇などで前回予想より100億円増の1兆5200億円となる見込み。

営業利益は為替前提レートの見直しで前回予想より60億円増の400億円、経常利益が80億円増の330億円、当期利益が45億円増の210億円を予想する。

《レスポンス編集部》

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