スズキは2月6日、2016年4~12月期(第3四半期累計)の連結決算を発表した。
それによると、売上高は2兆2520億円(前年同期比-4.4%)、営業利益は1674億円(+14.4%)、経常利益は1802億円(+10.7%)、純利益は1334億円(+30.4%)だった。
四輪車国内売上高は、新開発ハイブリッドを搭載した『ソリオ』『ソリオ バンディット』の追加や軽乗用車『スペーシア』に新機種「カスタムZ」を設定するなど商品力を強化し拡販を狙ったが、軽自動車販売やOEM売上の減少等により前年同期を下回った。海外売上高は、インドや欧州等での販売は増加したが、インドネシア、パキスタンでの販売減、および為替影響等により前年同期を下回った。この結果、四輪車事業の売上高は2兆0591億円(-3.4%)に減少。営業利益は為替影響があったものの、インド、欧州での販売増等により1621億円(+10.7%)に増加した。
二輪車事業は、欧州、北米、アジアでの販売減少、為替影響等により売上高は1432億円(-17.2%)に減少。営業利益は前年同期の営業損失101億円から営業損失36億円となった。
特機等事業の売上高は米国での船外機の売上は増加したが、為替影響等により497億円(-4.5%)に減少。営業利益は89億円(-10.1%)に減益となった。
全体では、国内での軽自動車販売減やインドネシア、パキスタンでの四輪車の販売減、および為替影響等により売上高は4.4%の減少。営業利益はインド、欧州での四輪車の販売増等により14.4%増加、純利益は投資有価証券売却益の増加もあり、30.4%の増益となった。
通期連結業績見通しは前回予想を据え置き、売上高は3兆1000億円(前年比-2.5%)、営業利益2000億円(+2.4%)、経常利益2100億円(+0.4%)、純利益1450億円(+24.3%)とした。