スズキは2月6日、2017年3月期の第3四半期累計(4~12月期)連結決算を発表した。同期は最高益となったものの、通期予想は為替が不安定なことから据え置いた。
4~9月期はインドルピーなど為替の円高が726億円の減益要因となったが、販売増などにより営業利益は前年同期比14%増の1674億円となった。四輪車の世界販売はインドの伸びなどにより0.1%増の212万4000台と過去最高だった。純利益は30%増の1334億円で、営業利益とともにこの期での最高を更新した。
通期では世界販売を287万台(前期比0.4%増)と計画し、ほぼ半数を占めるインドでは9%の伸びを見込んだ。1~3月期の為替レートは円安方向に見直したものの「今後の為替見通しが不透明などにより、前回予想を据え置きとさせていただく」(長尾正彦常務役員)とした。