【レンジローバー イヴォーク コンバーチブル 試乗】これ1台で間に合わせるのは難しいが…松下宏

試乗記 輸入車
レンジローバー イヴォーク HSEダイナミック
レンジローバー イヴォーク HSEダイナミック 全 21 枚 拡大写真

レンジローバー『イヴォーク』にコンバーチブルが追加された。SUVのオープンモデルというのはちょっと珍しい。実際には過去にいくつもの例があるのだが、現在ではありそうでない意外性のクルマである。

【画像全21枚】

イヴォークはデザイン性を重視したSUVなので、デザインを更に際立たせるモデルとしてコンバーチブルが設定されたのだ。実際、イヴォーク・コンバーチブルはけっこうカッコ良いクルマに仕上がっている。オープンにしたときにカッコ良いのは当然として、幌を閉めた状態でもカッコ良く仕上がっているのが良い。

幌の開閉はコンソールに設けられたボタンを操作するだけ。開閉時間も21秒という短さだ。48km/h以下なら、走行中にも開閉操作できるから、急な雨にも対応しやすい。幌はファブリック製だが、遮音材を裏張りして静粛性を高めている。

オープンカーとしてボディ剛性の強化を図ったことや、電動開閉機構を設けたことなどによって、車両重量は大幅に重くなった。3ドアクーペが1760kgなのにコンバーチブルは2020kgで、260kgも重くなっているのだ。これほど重くなる例は珍しい。

重くなったボディに搭載されるのは標準ルーフ車と同じ直列4気筒2.0リットルのターボ仕様エンジンだ。177kW/340Nmの動力性能は必要十分なものといえるが、大幅な重量増が影響して走りがやや鈍くなるのは避けられない。

ただ、オープンモデルはがんがん走らせるのではなく優雅に流して走るのが似合うクルマだから、動力性能を追求しても意味がない。2.0リットルターボで十分である。

エンジンが低速域で余裕のトルクを感じさせることと、8速ATの変速フィールがとても洗練されていることが、イヴォーク・コンバーチブルの走りを快適なものにしている。

イヴォークは比較的安めの価格が設定されたSUVだが、コンバーチブルになると価格もけっこう高めで765万円の設定だ。「HSEダイナミック」という装備が充実したグレードであることも高めの理由である。試乗車にはこれに119万4000円のオプションが装着されていた。

HSEダイナミックの価格は、4ドア(5ドア)が706万円で、3ドアクーペが717万5000円だ。標準ルーフ車との価格差は案外小さい。コンバーチブルの価格がリーズナブルなものと考えることもできる。

これ1台で間に合わせるのは難しいが、複数保有の1台として考えるなら、けっこう魅力的なクルマである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マツダの新型「FRスポーツ」開発始動! 特許公開、次期ロードスターかアイコニックSPか?
  2. トヨタ『ルーミー』が10年ぶりの刷新…次期型はハイブリッド化か?
  3. トヨタ『プロボックス』ついに全面刷新か? 見えてきた次期型の進化
  4. キッザニア監修「Out of KidZania in かりや」、愛知県刈谷市で10月18日開催…パズルカー製作など26種の仕事体験
  5. 三菱自動車、7年ぶり復活『パジェロ』シリーズにHV導入も[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  3. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  4. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  5. 機械式駐車場の最適化コンサル、マンション管理組合向けに新サービス開始…さくら事務所
ランキングをもっと見る