東洋ゴム、今度は船舶用ゴムで不正が発覚…検査せずに過去データ流用

船舶 企業動向

東洋ゴム工業は、免振ゴムの不正事件を受けて策定した再発防止策を取り組んでいる中で、新たにコンプライアンス違反が判明したと発表した。

同社ダイバーテック事業セグメントの子会社東洋ゴム化工品の明石工場が製造し、納入した産業用ゴム製品(シートリング)に、問題行為と認められる事案が判明した。同製品の検査は、製造部門の検査員が出荷する製品の「寸法計測(長さ、径)」、「硬度測定(ゴムの硬さ)」を行なっている。今回、納入先に提示している回数(頻度)の製品検査を実施せず、未測定であるにもかかわらず、検査成績表の項目欄には過去の合格データを転記していた。

この産業用ゴムは、主に船舶用。同社では、不合格データを合格データに改ざんしたわけではないとしている。

シートリングの「寸法」は金型によって定まり、「硬度」はゴム材料の加硫条件(温度・時間)によって管理されており、これらによって基本的な所定の規格が保持される。その上で規定された回数(頻度)で抜き取り検査による検査を実施することになっているが、今回はこれを実施していなかった。

同工場に駐在する東洋ゴムの品質保証本部員である審査員が出荷予定の製品検査のエビデンスデータを審査中、特定の担当検査員によって記載された検査成績書の寸法データ数箇所が過去データと酷似した数値があることを発見、データ転記の疑義を持った。このため、工場製造部門で担当検査員にヒアリングしたところ、本人が過去データの転記を認めたことから、この製品の出荷を停止。

国土交通省、経済産業省に報告するとともに、社内に対策本部を設置した。

この担当検査員が検査に関わった期間は2009年3月から2017年1月末までの8年間で、この間に生産した数量は144品番、12万9015個。

東洋ゴムでは今後、原因を究明するとともに、改めて再発防止策を検討する。

《レスポンス編集部》

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