【スズキ スイフト 新型】ドライバーファーストのインテリアデザイン

自動車 ニューモデル 新型車
スズキ・スイフト新型
スズキ・スイフト新型 全 9 枚 拡大写真

フルモデルチェンジしたスズキ『スイフト』のインテリアは、スイフトのスポーティな走りをピュアに表現する、“ドライバーファースト”でデザインされた。

「ドライバーファーストのスポーティな空間作りをどう表現するか。そして、近年高い質感が内装に求められていることから、この二本柱でデザインを進めた」とは、スズキ四輪技術本部四輪デザイン部インテリア課長の村上俊一さんの弁。

「メーターもドライバーに直接向かっており、センタークラスターもドライバー側に向いている」と具体例を挙げ、「その周辺全てドライバーに対して優先的にデザインされている。このコクピット周りを一番表現したかった」と述べる。

一方で「大きいクルマではないので、あまりタイトに作り込んでしまうと閉塞感が出てしまう」とし、ドライバーファーストにしつつも、「なるべく抜けのいいデザイン、ボリュームを徹底的に削ぎ落とすことで、シェイプされたスポーティな空間にした」と話す。その結果、グローブボックスの周りの面を奥に入れたり、アッパー部分も下げたりと、「無駄なボリュームを極力削ぎ落とした」。

また、抜けをよくするために、センターエアコンの下の面は横方向に抜けるようにデザインされ、広々感を持たせ、インパネとシフト部分は連続した造形にしないことで、横基調のイメージを強く演出している。

質感に関しては、「ステアリング、メーター、空調、シフトノブなどの部品をしっかり作り込むことで、精緻で緻密でしっかりと質感を表現した」と村上さん。メーターは、スピンドル加工と、サテンメッキされ、同時に表面にもサテンメッキを施し二重にアピール。「機能部品にはサテンメッキで締め、しっかりとコントラストを図るために加飾パネルにはワントーン落としたガンメタにするなど、新型スイフトは、CMF(カラーマテリアルフィニッシュ)デザインにこだわりデザインしている」と説明した。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  4. ホンダ『CB1000F SE コンセプト』を世界初披露! カウルが付いてネオレトロ感アップ、MSショーからの変更点もチェック!
  5. 自動車購入の落とし穴! 公取協・公取委の警告から学ぶ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る