西武鉄道は2月13日、小手指車両基地(埼玉県所沢市)で新型通勤電車の40000系を報道陣に公開した。有料座席指定列車『S-TRAIN』などで使われる。
40000系は、2000系電車の廃車計画に伴い開発された新型車両。本年度分として20両(10両編成2本)が製造された。今回公開されたのは2編成目(第40102編成)で、東京地下鉄(東京メトロ)有楽町線・副都心線や東京急行電鉄(東急)東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線方面への直通運転に対応している。
車内の座席はロングシートとクロスシートの両方に配置替えできる転換機能を搭載。スマートフォンの充電などに対応したコンセントも設けた。4号車には、車椅子などに対応したバリアフリー・トイレを設置した。
このほか、10号車に「パートナーゾーン」と呼ばれる大型フリースペースを確保。窓を広くとって眺望性の向上を図り、簡易座席と車椅子の固定器具を中央部に設置するという独特な配置を採用した。
今回製造されたロング・クロス転換機能搭載の40000系は一般の通勤列車のほか、3月25日から所沢~豊洲間(平日)と西武秩父~元町・中華街間(土曜、休日)で運行される有料座席指定列車『S-TRAIN』でも運用される予定。座席指定料金を追加で支払えば、確実に座って通勤できる。