三菱ふそうトラック・バスは2月14日、大・中型バス『ふそうエアロミディ』などのセンターメンバー(緩衝装置の取付部)に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、『ふそうエアロミディ』『ふそうエアロバス』『ふそうエアロクイーン』の3車種で、1993年9月20日~2007年8月28日に製造された9562台。
前輪独立懸架方式の大・中型バスにおいて、センターメンバーの製造が不適切なため、センターメンバー内部に融雪剤等を含んだ水が浸入し、ロアアーム取付部付近が腐食することがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、腐食が進行し、センターメンバーが破損して、最悪の場合、ロアアームが脱落して操舵不能となるおそれがある。
恒久措置の検討に時間を要することから、全車両、暫定措置としてセンターメンバーに内部点検用の穴を開け、内視鏡を用いて内部腐食状態の点検を行い、著しい腐食が認められた場合は改良品のセンターメンバーに交換する。また、著しい腐食が認められなかった場合は防錆措置を実施する。なお、改良品の供給に時間を要することから、供給の準備でき次第、順次交換する。また、早急に恒久措置を検討し、決定次第を実施する。
不具合は9件発生、人身事故が3件起きている。国土交通省からの指摘により発見した。