【CeBIT 2017】物理封印されたタクシーメーターをIoT化する…アフロが出展予定

自動車 テクノロジー ネット
スマートタクシーメーターの原理試作品
スマートタクシーメーターの原理試作品 全 2 枚 拡大写真

株式会社アフロは、タクシーメーターをIoT化した「スマートタクシーメーター」の原理試作に成功し、CeBIT 2017に出展する予定だ。

タクシーメーターは、経産省が指定する「特定計量器」として、料金計算のもととなる料金表ファイルを物理的に封印されている。そのため料金を改定する場合は、相応の実作業コストが発生し、市場動向に合わせた柔軟な料金改定の足かせとなっている。

アフロの増井浩二代表取締役によると「自動運転やライドシェアリングといった市場要因に対応するためにも、タクシーメーターをクラウドと連携したほうが便利です。当社ではこれまで物理的に封印されていたタクシーメーターの料金データを、経産省との協議を経て電子封印という手法によってクラウド化し、原理試作することができました」とのこと。

CeBITへの出展については、タクシーメーターは日本と同じものではないが、同様の課題があるとし、ビジネス開拓の機会として捉えている。

「もともと当社は金融系のネットワークシステムを開発しており、堅牢性やセキュリティを確保するノウハウがあります。タクシーメーター市場には初参入となりますが、この技術で手がかりをつかみたいと思います」

同社では、電子封印の技術を特許申請中とのことだ。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
  2. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型試乗】「カッコよさ」盛り込んだ軽ハイトワゴンの逆襲…中村孝仁
  4. 雨天・高速走行時の浮き上がりを防ぐ! ダイハツ『エッセ』など4車種用「スポーツエアロワイパーブレード」を発売
  5. 「クラシックmini」がレストモッドで蘇る! 限定生産で約1490万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る