「奇しくも、オールシーズンタイヤを商品化してことしで40周年」 日本グッドイヤー金原雄次郎社長は、2017年の戦略発表・新商品説明会の冒頭にこう伝え、1年を通して、履き替えるナシで走れるタイヤを国内にさらに広めていくと伝えた。
「昨年は、車検需要などが減り、厳しい年だった。前年比100に終わっている。昨年度、日本グッドイヤーは“新生グッドイヤーの初年度”として、まずまずの成績を残せた」
「とくに強調したいのは、一年を通して履き替えナシで走れるタイヤ、オールシーズン『ベクターフォーシーズンズ』の存在。その手応えをじゅうぶん感じた。ことしもこの勢いを維持している。うれしいことに、この指名買いが多い」
ベクターフォーシーズンズシリーズは、セダン、ミニバン、ワゴン、コンパクト、軽自動車と、ほとんどのカテゴリをおさえる全天候型オールシーズン対応タイヤ。金原社長は、「北米では8割のユーザーが使用、欧州でもこのところどんどん数を増やしている。国内市場もグッドイヤーがパイオニアとなり、オールシーズンタイヤを広めていきたい」と意気込んだ。
「2016年8月発売後、6か月の出荷実績は好調に推移。11月の大雪の時期に、販売が大きく伸びている。今後も夏タイヤの需要をしっかりととらえつつ、一年を通して売れるタイヤをとして、ベクターフォーシーズンズを育てていきたい」
また、こうした全天候型タイヤは、意外にも首都圏で売れているという。金原社長は、「首都圏や関東、東海などでよく売れている。ホームページのトラフィック数を見ても、とくにベクターフォーシーズンズへの訪問回数が昨年の秋移行、大幅に伸びている。ユーザーの興味関心は高まってきている」と伝えていた。