【ボルボ S90/V90/V90クロスカントリー】 北欧ならではの「大型動物検知機能」は北海道のエゾジカに対応できるか?

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エゾシカのはく製が発表会に登場。確かに大柄で、重大事故になりかねないことを思わせる。
エゾシカのはく製が発表会に登場。確かに大柄で、重大事故になりかねないことを思わせる。 全 9 枚 拡大写真

ボルボ・カー・ジャパンは2月22日、都内において、最上級クラスである90シリーズの3車種『S90』『V90』『V90クロスカントリー』を発表した。

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ボルボと言えば安全をブランドイメージとしているメーカーだ。本日の発表会でも、冒頭で「VISION 2020」という取り組みについてプレゼンテーションがあった。これは、2020年までに新しいボルボ車のでの交通事故死者や重傷者をゼロにする、という取り組みだ。これを実現するためにボルボでは、本社があるイエテボリ周辺100kmでボルボ車が関係する重大事故が起きた際、ボルボ事故調査隊がその原因を調査し、開発にフィードバックしているという。

そして今回の新型90シリーズは、15種類以上の先進安全・運転支援技術「インテリセーフ」を標準装備している。

世界初という「大型動物検知機能」については、エルクやムースなど、重傷事故の要因となっている大型動物との衝突被害の軽減を目的としたシステム。前方に大型動物が検知された場合に警告を発し、運転者が警告に反応しない場合には、通常の最大制動力の約30%(約0.3G)でブレーキが作動するものだ。

日本国内においては、北海道のエゾシカとの衝突事故が年間2000件程度発生している。エゾシカを正式に検知対象とするかどうかは本国に確認中としながらも、日本法人がエゾシカのはく製で独自にテストしたところ、大型動物として検知し、回避挙動が作動したという。

また「ランオフロード・ミティゲーション」は、道路逸脱事故の回避を支援する機能だ。道路からの逸脱が予見される場合にのみシステムが介入し、ステアリングを自動的に操作して道路上に戻す。それでも十分に対応できない場合、ブレーキも作動させるというものだ。車載カメラが車線境界線や側線を検知した状態で、速度が65~140キロのときに作動する。

そして自動運転については、「レベル2」に相当する「パイロット・アシスト」を標準装備した。前走車なしでも車線維持走行が可能となり、作動域は140km/hまで。センサーはフロント・ウィンドーに設置されたミリ波レーダーとカメラが一体となったユニット、ASDM(アクティブ・セーフティ・ドメイン・マスター)となる。

ボルボ・カー・ジャパン プロダクトグループ マネージャーの青山健氏は「これは、車線をまたいで道路を逸脱してしまう前に、ステアリング・ブレーキを制御して道路を逸脱しないように支援する仕組みで、以前の『XC90』に搭載された仕組みでは、シートベルトのプリテンショナーなどの制御にとどまっていたところ、さらに進化したものです。」と説明した。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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