都電、7両目の7700形が始動…7000形は残り3両

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都電荒川線 7000形
都電荒川線 7000形 全 6 枚 拡大写真

都営の電車で引退と新登場の話題が続く。都電荒川線では7000形の引退が迫り、同形をクラシックモダン調に更新した7700形の7両目、7707が2月23日に走り出した。

1954年に登場した都電7000形は、もともとボディの四隅が丸い“東京都電タイプ”だったが、1978年のワンマン化などを受け、31両すべてアルナ工機製の車体に更新。前面は四角い大窓がつき、スクエアなボディでそれからの約40年間、荒川線を走り続けてきた。

2016年3月、7000形の老朽化や新車導入にともない、7000形更新版の7700形が登場。局内若手職員による「荒川線アピールプロジェクトチーム」が、7000形の8両を廃車せず大規模修繕。外観は全盛期の都電をイメージするクラシックモダン調に仕立てた。

7700形は、2016年に「みどり」が2両登場、2016年度末までに「あお」3両、「えんじ」3両が登場する。2月23日から走り出したのは、7両目の「えんじ色」の7707号車。

おもな変更点は、車内表示器をLED表示から液晶2画面に、制御装置をVVVF制御装置に、台車を8900形と同じものに、車体デザインの刷新など。冷暖房装置や放送装置などの装置類は再利用している。

7000形は2月24日現在、「7001、7002、7022がまだ走っている。引退後の行方については未定」(関係者)という。

都交通局は、昭和29年に走り始めた7000形が今春に引退するのにあわせて「さよなら都電7000形記念バス」を3月24・25・26日に運行。2月22日から同バス乗車の募集を開始した。

いっぽう、地下鉄の新宿線からは10-300R形が引退。10-300R形は、旧型の10-000形のうち経年の浅い中間車と編成を組んだ10-300形タイプの先頭車で、この“新旧混成”は6本存在した。10-300形などの改良新車導入にあわせ引退・廃車がはじまり、2月14日に最後の1本が営業運転から退いた。

《レスポンス編集部》

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