【自動車豆知識】クルマをオトクに購入するコツ

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うまくツボを押さえて上手に購入したいものです
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【自動車豆知識】の中で、クルマを購入するのはいつがオトクかという話をしたことがあります。その回の内容は、決算時期、特に3月に購入するのが一番というものでした。

今回は、少し掘り下げて、クルマを上手に購入するために気をつけておきたいことについて解説したいと思います。

◆クルマ屋さんの事情

ここでは、3月にクルマを買うという前提で話を進めていきたいと思います。まず、気をつけなければならないのが、クルマを注文する時期です。それには、クルマ屋さん独自の実績の考え方について理解をしなければなりません。

通常の商品は、注文して代金を支払って商品を受け取ることで取引が終了します。クルマも基本的な流れは変わりませんが、商品の受取(つまり納車)の前に書類の手続きが必要だったり、車両に関してもオプション部品の取り付けなどの納車前整備などがあり、納品までに時間がかかります。

注意すべきは、クルマ屋さんの実績がどの時点でカウントされるかです。勘違いされがちなのが、クルマを注文すれば1台というカウントをすると思っている人が意外に多いことです。実際には、注文したクルマにナンバープレートが付いた(車検証が出来上がった)時点で、実績のカウントとなります。

◆いつ注文したらいいのか?

分かりづらいと思いますが、前述したように、クルマには書類の手続きが必要になります。この手続きが完了しないとナンバープレートをクルマに付けることができません。具体的には、車庫証明を取得したり陸運局での登録手続きが必要になります。そのためには車台番号と呼ばれる、クルマのシリアルナンバーが無いと手続きが進みません。

つまり、クルマが出来上がらないとその段階まで行かないということです。いくらクルマを注文しても、仮に納期が4ヶ月かかるクルマだとするならば在庫が無いと、3月の実績にするには11月ぐらいに注文しておかないと間に合わない、というのがクルマ屋さんの理屈なのです。

一般的には、よほど人気で納期がかかるクルマを除けば、在庫が無くても注文して2~3週間もあればクルマは出来上がります。また、人気車種であれば在庫も意外と潤沢に取り揃えているはずです。ですから、欲しいクルマの在庫や納期をよく聞きながら商談を進めるのが得策です。

少し時期に余裕を持って、クルマ屋さんに足を運んで話をすることが大事です。期末に登録できないのが分かった時点で、条件的に足元を見られることもあるので気をつけて下さい。ギリギリまで引っ張れば引っ張るほど条件は引き出せると思いますが、納期や在庫も厳しくなりますから、しっかりとした見極めが重要です。

◆下取するクルマはどうしたらいい?

クルマの購入を考えている人の多くは、いま使っているクルマの乗り換えをするケースが多いと思います。そうなった場合に考えるのは、下取のクルマをどうするかです。ひと昔前までは、購入する店舗で下取してもらうのが一般的でした。しかし、最近ではクルマの買取店も増えているので、そちらにクルマを売却するのもひとつの選択肢になります。

ここで気をつけた方がいいのが、値段の比較の方法です。下取と買取では、下取価格や買取価格の値段が違うと思います。一般的には買取店の方が高い値段をつける傾向にあります。ただし、その値段のみで結論を出すのは性急といえます。下取をする場合は、クルマを購入することを前提にしているので、下取を入れることによって値引きの額が増えるケースもあります。単純に価格だけを比較するのではなく、トータルの見積がいくらになるかが大事になります。

◆オプション部品はどこで取り付ける?

クルマを購入する時に付き物なのが、オプション部品。最近でいうと、ボディコーティングやナビゲーション、ドライブレコーダーなどのワリと値段の張る電装品をどこで取り付けするのがトクかという話です。これも、迷った時には必ずトータルの価格を比較して下さい。

カー用品店で取り付けする方が安くなることが多いと思いますが、下取の時と同様にその部品を付けることによってトータルの値引が増えるケースも多いので注意が必要です。もちろん値段だけの話ですから、気に入った商品などがあるのであれば、無理に純正品にこだわる必要は無いと思います。

◆選択肢のバリエーションを持つこと

以上のように、クルマを購入する時に注意することや気をつけた方がいいことなどを、つらつらと書かせていただきましたが、購入する時の参考程度に見ていただけると嬉しく思います。

最終的に決めるのはユーザー自身ですが、検討する時にいくつかのバリエーションを持つことで、クルマ選びの幅も広がりますし、楽しみも増えると思います。これが正解ということはありませんが、高い買い物ですので、よく考えて満足できるものになるといいですね。

《カーケアプラス編集部》

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